老後に仕事をしないという場合には、主には年金収入と貯蓄を切り崩すことによる資金が世帯における主なインフローとなると思います。

生活水準、つまり生活費である支出のアウトフローと収入であるインフローがバランスしていれば問題ないでしょう。しかし、そのバランスが崩れていれば、現役世代に貯蓄した資金も想定よりも早く減ってしまいかねません。

30代、40代で老後について想像するということはなかなか手触り感がないという方も多いかと思います。しかし、50代になれば定年退職は意識をせざるを得ない世代ともいえます。

年齢とリタイアのタイミングを考慮してどのように貯蓄すればよいか、続いて見ていきましょう。

年代別のおすすめ貯蓄方法とは

「貯蓄」と一口に言っても、金融機関における預貯金にはじまり、生命保険、投資信託、株式投資といったように様々な選択肢があります。「貯蓄」を「預貯金」と考える人もいますが、「預貯金」は「貯蓄」の一部です。

預貯金と有価証券を含めて、年齢とリスクを考慮しながら、どのように、またどの程度の割合で家計のポートフォリオに組み込むかが重要になってくるかと思います。

働き盛りの30代から40代ではどうか

30~40代は、20代と比べ、結婚や出産といったイベントを経て、家族構成も変わる方も多いでしょう。