この記事では、某商社ニューヨーク本店に勤務するビジネス書大好き人間が、日々通う書店のビジネス書コーナーで感じたことをお話ししていきます。

あっという間に2019年を迎えましたね。今年の抱負を考えたり、家族と過ごしたりと、いいお正月を過ごせたでしょうか。実は、日本と異なりNYでは、年末から年始にかけて、元日以外は仕事をするのが一般的です。もしNYで働くことがあれば、年末年始は普通に働くことを覚悟したほうがいいですね。

それでは、12月のランキングを見ていきましょう。

バーンズ&ノーブル(BARNES & NOBLE)の11月のビジネス書売れ筋ランキング

※ 順位/タイトル/邦題(翻訳書がないものは編集部で独自に訳した仮題)/著者

1.Leadership: In Turbulent Times/(仮題)リーダーシップ:荒れ狂う時の中で/著:ドリス・カーンズ・グッドウィン

2.Dare to Lead: Brave Work. Tough Conversations. Whole Hearts./(仮題)思い切って率いなさい:勇敢な仕事。力強い対話。真心。/著:ブレン・ブラウン

3.Bad Blood: Secrets and Lies in a Silicon Valley Startup/(仮題)汚れた血:シリコンバレーのスタートアップの秘密と嘘/著:ジョン・カレイロウ

4.Start with Why: How Great Leaders Inspire Everyone to Take Action/(邦題)WHYから始めよ! ―インスパイア型リーダーはここが違う(日本経済新聞出版社)/著:サイモン・シネック

5.Rich Dad Poor Dad: What the Rich Teach Their Kids about Money That the Poor and Middle Class Do Not!/(邦題)金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学(筑摩書房)/著:ロバート・キヨサキ

6.The Big Change: America Transforms Itself 1900-1950 / Edition 1/(邦題)ザ ビッグ チェンジ―アメリカ社会の変貌1900〜1950年(光和堂)/著:フレデリック・ルイス・アレン

7.Lead Inside the Box: How Smart Leaders Guide Their Teams to Exceptional Results/(仮題)箱の中へ導け:優秀なリーダーたちはどのようにチームを優れた結果へと導いたのか/著:ビクター・プリンス、マイク・フィグリウオロ

8.The 7 Habits of Highly Effective People: 25th Anniversary Edition/(邦題)7つの習慣 ティーンズ (キングベアー出版)/著:ショーン・コビー

9.Atomic Habits: An Easy & Proven Way to Build Good Habits & Break Bad Ones/(邦題)ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣(パンローリング)/著:ジェームズ・クリアー

10.The 48 Laws of Power/(邦題)権力(パワー)に翻弄されないための48の法則〈上〉〈下〉 (角川文庫)/著:ロバート・グリーン、ユースト・エルファーズ

リーダーの本質に迫る一冊

まず紹介するのは、前回に引き続き2位にランクインした『Dare to Lead』です。

あなたにとって「リーダーシップ」とは、どんなものですか? 中には、単なる肩書きや権力を振り回すものとして解釈する人もいます。ですが、著者であり、リーダーシップについて7年間も研究し続けたブレン・ブラウンは「部下の能力やアイデアを信じ、ステップアップをためらわない勇気を持つこと」と定義しています。

リーダーシップに不可欠な「勇気」について知りたい人は、本書を手にとってみてはいかがでしょうか。

「なぜ」を問う本と、リーダーのための仕事効率化の本

次に紹介するのは、4位にランクインした『Start with Why』です。

『WHYから始めよ!』というタイトルで邦訳本も出版されるなど名著である本書では、タイトルの通り「Why」で考えることの重要性が述べられています。実は、だれもが知る世界的な企業であるアップルやスターバックスも、この考え方で成功を収めたようです。「なぜこの仕事をするのか」「なぜこの取引先にはうちの製品が必要なのか」。このような考え方が、あなたの生活を大きく変えるかもしれません。また、著者のTEDのプレゼンも非常に人気があり、本書と一緒に視聴することで理解が深まるでしょう。

最後に紹介するのは、7位にランクインした『Lead Inside the Box』です。

リーダーは、部下への指導や管理など仕事量が多く、より効率的な働き方が求められます。ですが、著者によると多くのリーダーは、一人ひとり個性のある部下に対して一律に同じ接し方をするため、仕事の効率が上がらないといいます。仕事を効率化し、チームでの業績をアップさせるために、ぜひ一度読んでおきたい書籍です。

まとめにかえて

今回は、先月に引き続いてトップ10にランクインし続けている書籍が多くみられました。

次回は、どんな本がランクインするのでしょうか。それでは、次回のランキングをお楽しみに!

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