シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は串カツチェーン店「串カツ田中」を運営する串カツ田中HD(3547)の、2018年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績はどうだったか

2019年1月8日に更新された串カツ田中HDの2018年12月既存店売上高は、対前年同月比113.7%でプラス成長となりました。

内訳としては客数118.4%、客単価96.0%となり、客単価のマイナスを客数のプラスでカバーした形になっています。

また全店売上高は+161.5%と、大幅なプラスとなりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、2018年の既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は11月決算)。

前期は月平均102.6%の成長を果たしました。客数は5月と9月を除いてプラスが継続の反面、客単価は5月以外はマイナスとなり、客単価の下落を客数増でカバーするのが同社の姿です。12月もこれまでの流れを踏襲しています。客数のプラスの維持が、同社成長の鍵を握っています。

全店売上高は新規出店が継続しているため、前期は月平均139.2%と高い成長を維持しました。

過去1年の株価動向はどうだったか

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は2017年11月末に7,000円台の高値を付けた後、下落が継続。昨年12月には7月の安値を更新し、株価は2,000円を割れました。現在も2,000円付近での取引がなされています。

今期は既存店売上高のプラス成長でスタートしています。今後は、既存店の成長の継続性が注目点となりそうです。

串カツ田中ホールディングスの過去1年間の株価推移

参考資料:月次報告(2018年12月度)

LIMO編集部