2019年の加熱式たばこの展開はどうなるのか

各社Q3に在庫調整、需要見通し引き下げも強気姿勢

nupook538/Shutterstock.com

「加熱式たばこ」という言葉が生まれ、しばらく経過しました。国内ではフィリップモリスのIQOS(アイコス)をはじめ、国内勢ではJT(日本たばこ)のPloom TECH(プルーム・テック)等、各たばこメーカーは加熱式たばこではしのぎを削っています。今回は、2019年以降の加熱式たばこ業界がどうなっていくのかについて、各社決算資料などをもとに見ていきましょう。

JTはRRPの需要見通しを下方修正

やや古くなりましたが、2018年10月31日にJTが発表した2018年12月期の第3四半期(Q3)決算発表の中で、2018年の加熱式たばこなどのRRP(Reduced-Risk Products, 喫煙に伴う健康リスクを低減させる可能性のある製品)の販売数量の前提を大きく下方修正しました。

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RRPにおけるJTの販売数量を前回見込みの40億本から28億本に下方修正しました。

その中で「RRP市場の⾜もとの成⻑は鈍化しているが、中⻑期的にはRRPのシェアが上昇する⾒⽴てに変更なし」とコメントし、短期的にRRPの需要が鈍化していることを明らかにしました。

とはいえ、RRPの関連売上収益は着実に増加しています。2018年Q1の売上収益が83億円であったものが、Q2には129億円、そしてQ3には249億円と、四半期ごとに大きな伸びを示しています。

また、RRPの販売本数も、Q1に3億本であったものが、Q2には5億本、Q3には10億本という規模にまで拡大しています。

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2019年のプルーム・テックの成長戦略とは

成長しているRRPカテゴリーとはいえ、短期的に下方修正も行っている以上、手をこまねいているわけではありません。

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。