両方できれば言うことはないですが、どちらか一方でも強みがあれば「前工程」の精度が上がるといえるでしょう。

多くの方は「前工程」はしっかりしているけれども、捻出した資金を増やすための「後工程」をどうすればよいのか迷っているケースも多いのではないでしょうか。

「後工程」では、資産を増やすために、「前工程」とは異なり、金融の知識が多少は必要です。預貯金は別にして金融商品の理解が必要だからです。

それでは、「後工程」で把握しておくべきポイントを整理していきましょう。

預貯金が苦手であれば学資保険(こども保険)を活用してみる

日本政策金融公庫の発表内容によれば、国公立大学に4年間進学して卒業するのに500万円近い費用がかかる計算となります。私立大学の理系であればさらに必要となります。また、お子さんの人数が多ければ人数に従ってこれらの費用が掛かることになります。

学資保険は、預貯金が苦手な人にとっては便利な金融商品かもしれません。もっとも、運用が得意な方は、自分で運用することも可能ですが、学資保険を活用すれば、保険期間中に親が死亡した場合にはそれ以降の保険金が必要なくなりますし、死亡時に保険金が支払われます。

また、親が死亡せずに満期を迎えれば満期保険金が支払われ、通常は払い込んだ保険料の合計よりも増えているはずです。