日本の駅弁、2,000~3,000種類の途方もない数がある?

今年2018年も残すところ10日弱となりました。年末年始は旅行や帰省などで列車や飛行機を利用する機会が増える中、駅弁を食べる人も多いのではないでしょうか。「駅弁」と聞くだけで、日本的な文化の1つと思ってしまうのは筆者だけではないと思います。

ところで、日本に駅弁は何種類くらいあるのでしょう?

正確な統計資料はありませんが、一部販売終了になったものを含めて2,000種類以上あると言われていますし、3,000種類超あるという見解も少なくありません。

いずれにせよ、全国レベルでは途方もない数の駅弁があることは確かのようです。なお、空港で販売されている“空弁”も広義の駅弁として考えていきます。

安定した人気を誇る崎陽軒「シウマイ弁当」

これだけ膨大な数の駅弁があるわけですから、消費者の好みも様々であり、駅弁の人気度に優劣を付けるのは難しいのが実情です。しかし、常に安定した高い人気を誇る駅弁の1つが崎陽軒「シウマイ弁当」ではないでしょうか。

1954年に登場して今も変わらぬ「シウマイ弁当」、雑誌やネットで度々実施される“駅弁人気ランキング”の類の企画では1位になることはほとんどなく、トップ3に入ることも稀です。ただ、常にトップ10には顔を出すなど、その人気は安定していると考えられます。流行に左右されない駅弁の定番と言えましょう。

崎陽軒「シウマイ」は全国展開、「シウマイ弁当」はローカル展開

崎陽軒「シウマイ弁当」、1日にどれだけ売れているのでしょうか?

こちらも正式な統計データはないものの、野並社長(崎陽軒の3代目社長)のインタビューなどによれば、1日で約2万4,000個も売れているようです。これだけでも大変な数字ですが、このほぼ全てが首都圏(神奈川、東京、千葉、埼玉など)及び静岡県での販売ということも驚きです。

実は、崎陽軒の「シウマイ」は真空パックで全国展開していますが、「シウマイ弁当」は前述した地域でしか販売していません(一部例外あり)。関西圏を中心とした西日本にお住まいの方で崎陽軒の「シウマイ弁当」を一度も見たことがない、という人がいても全く不思議ではないのです。

これは崎陽軒の経営理念の1つである、ナショナルブランドを目指さずに“優れたローカルブランド”を目指すことが大きく作用した結果と言えそうです。

人気の最大要因は“飽きない”おいしさ、様々な工夫が施されている

この人気の要因は何でしょうか。様々な意見があるとは思いますが、最大の要因は何と言っても“飽きない”ということでしょう。