妊娠出産の最大の敵はまさかの痒み。想定外のつらさとは?

痛みなんか大して苦じゃなかった!

出産の痛みは鼻からスイカを出すような痛みに例えられ、陣痛の痛みは生理痛の比ではないとも言われています。確かに、妊娠や出産に伴う心身の痛みは何にも代えがたいほどであることは事実です。

しかし、十月十日の妊娠期間と出産を通して筆者に襲いかかってきたのは、痛みではなく痒(かゆ)みでした。そしてこの痒みが今までの人生で経験したことのないほどとてつもなく強烈で、苦しかったのです。「こんなの聞いてなかった!」と驚いた、痒みについてのお話です。

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突然訪れたお腹の痒み

それは妊娠6カ月を過ぎた頃。安定期を迎え、何事もなく順調に経過していた妊娠生活に、アイツはやってきました。突然、おへそまわりが痒くなりだしたのです。

最初はなんとなくくすぐったいだけの感覚でした。少し掻けばすぐに収まる程度。しかし、だんだんと痒みは強まっていき、痒みを感じる範囲もお腹全体へと広がっていきました。

掻けば掻くほど痒くなるのはわかってはいるものの、どうしても我慢できずにポリポリ。しまいには、寝ている時に無意識で掻いてしまい、朝起きるとお腹全体が真っ赤になって、爪で掻いた跡がクッキリと残るようになってしまいました。

病院で診てもらうと、「ホルモンの影響で痒みが出てくることは珍しいことではない」との診断。お腹が大きくなっていくにつれて、皮膚が伸びることも原因があるとのことで、妊娠中にはどうにも抗えないものなのだと知りました。

病院でもらった塗り薬を塗って、次第に痒みも収まっていき、再び平穏な妊娠生活が送れると思っていたのですが…。

そして謎の痒みが体のあちこちに!

しかしその後妊娠7カ月を過ぎた頃、お腹以外に、頭皮、左手首、右手中指の付け根、右足のふくらはぎ全体、両太ももと、全身のあちこちがムズムズと痒くなっていったのです!

こうなると、もう止められません。「掻いたら余計に痒くなる、掻いてはだめ!」という理性よりも、全身をかきむしりたい欲望の方が勝ってしまいます。昼間はもちろん、夜も眠れないほどつらく、24時間痒くて痒くてたまらない日々が続きました。

掻けばスッキリすればいいのですが、掻けば掻くほど痒みは増していき、そして引っ掻きによって体中が真っ赤に傷だらけになっていきます。あまりにも痒みが苦しくて、夜中に一人で泣いていました。

つらすぎて再び医師に診てもらうも、「産んだら収まるから大丈夫」と言われるのみで、病院では特別にできることはありません。そして妊娠中は色素が沈着しやすくなっているため、掻き跡が黒ずみとなって残りやすくなることを注意されました。

そんなことを言われたって、耐えられるレベルの痒みではありません! 例えると、全身に重度の虫刺されがあるような感じ。当時は産後のことよりも、妊娠中の今を乗り越えることしか考えられず、ひたすら薬を塗りつつ、痒みに耐え切れずに掻いてしまっていました。

毎日のつらい痒みを3カ月ほど耐え抜き無事出産。そして産後は言われた通り、嘘のようにピタっと全身の痒みが消滅! 筆者は痒みから解放され、赤ちゃんのお世話に集中することができました。

あの悪夢が産後再び…

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秋山 悠紀

早稲田大学文化構想学部出身。女子高でサッカー部、フリーター、演劇活動、編集プロダクションなどを経て独立。
子育てへの不安から1年半の保育園勤務の後、第一子を出産。
現在、長男を育てながら女性の生き方、子育て、ジェンダー、社会、旅、ドラマ、映画について執筆中。