シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は100円ショップ「セリア」を展開するセリア(2782)の、2018年11月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績はどうだったか

2018年12月5日に更新されたセリアの2018年11月既存店売上高は、対前年同月比98.5%とマイナス成長になりました。

内訳としては客数が同99.1%、客単価が同99.4%で、ともにマイナスという結果です。

ただし全社の売上高は同105.2%と、プラス成長を維持しています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、2019年3月期のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか

当期の既存店売上高は、プラスとマイナスを往復している状態です。客数と客単価いずれも概ね前年同月比98~100%のレベルが続いていましたが、10月には客数が同102.4%と高い伸びを見せ、既存店売上高もプラスに転じたところでした。

なお、全社売上高は今期全月でプラス成長を維持。同105〜109%という高い成長を見せています。

過去1年の株価動向はどうだったか

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の2018年の株価は、1月に7,000円台からスタートしたものの、その後ゆるやかな下落が継続し、10月末には3,495円にまで下落。しかし11月は上昇し、一時5,000円目前の水準に到達しました。12月はいったん下落した4,000円台半ばから取引を開始しています。

今後は、既存店売上高が安定的にプラス成長を実現できるかという点に注目が集まるのではないでしょうか。

セリアの過去1年間の株価推移

参考資料:セリア 平成30年11月の月次売上高前年比について

LIMO編集部