ただ、直近2年間は再びこのジンクス(関連性)が的中しつつあります。

2016年に選ばれた『金』はもちろんポジティブな意味ですが、2017年の株式相場は大幅上昇となりました。昨年2017年の漢字『北』は、北朝鮮問題に絡むネガティブな意味でしたが、今年2018年の株式相場は高値更新となる場面もあったものの、10月の度重なる急落により現時点では下落しています(12月5日終値で昨年終値比▲4%下落)。

まだ大納会まで日が残されていますが、上昇という形で終わるのは難しくなったかもしれません。

このように今年(12月5日終値時点)を含む過去23回を検証してみると、そのうち17回で前述した“強い関連性”を見ることができます(注:筆者調べ)。確率としては74%ですから、十分高いと言えるのではないでしょうか。。

筆者は今年の漢字を『災』か『倫』と予想、2019年の株式相場は下落へ?

さて、2018年の「今年の漢字」に選出される一文字は何になるでしょうか? 2019年の株式相場の展望とも絡み合わせて注目しましょう。

ちなみに、筆者の予想は『災』か『倫』です。その理由は、今年は甚大な被害をもたらした自然災害が多かったこと、スポーツや企業のスキャンダルが多発して倫理が求められたことです。ちなみに、『災』は過去一度選ばれたことがありますが、『倫』は未選出です。

両方ともネガティブな意味なので、もし、筆者の予想通りになれば、来年2019年の株式相場は下落に転じることになりますが、果たしてどうでしょうか。

葛西 裕一