シリーズでお伝えしている「個人投資家向けの株主優待研究」。今回は「業務スーパー」を運営する神戸物産の株主優待と株価動向について見ていきましょう。

そもそも株主優待とは何か

株主優待とは、「株主優待制度」とも呼ばれ、株主が何らかの特典を得られる制度のことを言います。

株主優待制度は日本の上場企業の中で広く実施されている制度です。発行体が提供するサービスや商品に関する優待内容、クオカードといった金券、または食料品などのケースもあります。日本の株主優待内容は多様性があり、世界でも稀な制度です。

神戸物産の株主優待の概要

毎年10月末現在の株主名簿に記載された1単元(100株)以上の株式を保有している株主を対象に株主優待制度が適用されます。

株主優待の内容は以下の通りです。

  • 100株以上500株未満:業務スーパー商品券3000円分
  • 500株以上1000株未満:業務スーパー商品券1万円分
  • 1000株以上:業務スーパー商品券1万5000円分

また、希望する株主には、同社グループ商品の詰め合わせに差し替えることも可能。

商品券は毎年1月ごろの発送となっています。

株主優待だけではなく株価にも注意したい

株式投資をされている方で株主優待にだけに興味があるという人は少ないでしょう。

株主優待を受けるために必要なのは、その企業の株主になることです。そして、ひとたび株主になれば、その企業の株価が今後どうなるかが気にならない人はいないでしょう。

どんなに株主優待の内容が優れているからといって、自分が購入した時の株価と比べて今の株価が大きく下落したのでは意味がありません。株主優待をきっかけに株式に投資をしたという場合でも、その企業の業績と株価には注意したいものです。

株主優待制度に対する批判