シリーズでお伝えしている「個人投資家向けの株主優待研究」。今回は「丸亀製麺」を運営するトリドールホールディングスの株主優待と株価動向について見ていきましょう。

そもそも株主優待とは何か

株主優待とは、「株主優待制度」とも呼ばれ、株主が何らかの特典を得られる制度のことを言います。

株主優待制度は日本の上場企業の中で広く実施されている制度です。発行体が提供するサービスや商品に関する優待内容、クオカードといった金券、または食料品などのケースもあります。日本の株主優待内容は多様性があり、世界でも稀な制度です。

トリドールHDの株主優待の概要

同社は、年2回、毎年3月末及び9月末現在の株主名簿にそれぞれ記載された同社株式1単元(100株)以上を保有している株主に、トリドールジャパン運営の国内店舗で利用できる優待割引券を提供しています。

その基準は以下の通りです。

  • 100株以上500株未満:100円割引券20枚綴り(2000円相当)
  • 500株以上1000株未満:100円割引券60枚綴り(6000円相当)
  • 1000株以上:100円割引券100枚綴り(1万円相当)

優待割引券は、3月末現在の株主名簿に記載された株主へは、毎年6月上旬、9月末現在の株主名簿に記載された株主は毎年11月下旬の発送となっています。

株主優待だけではなく株価にも注意したい

株式投資をされている方で株主優待にだけに興味があるという人は少ないでしょう。

株主優待を受けるために必要なのは、その企業の株主になることです。そして、ひとたび株主になれば、その企業の株価が今後どうなるかが気にならない人はいないでしょう。

どんなに株主優待の内容が優れているからといって、自分が購入した時の株価と比べて今の株価が大きく下落したのでは意味がありません。株主優待をきっかけに株式に投資をしたという場合でも、その企業の業績と株価には注意したいものです。

株主優待制度に対する批判