先週の動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。ポイントの一つは、11月21日の安値がWボトム(二番底)になるかどうかという点でした。先週、5日線、25日線や、目先で意識されやすい22,000円あたりを回復するようであれば、二番底固めに自信が持てるところでした。

実際の動きは、週初26日に5日移動平均線を回復すると、翌27日には窓をあけて上昇し、25日移動平均線も回復しました。その後は5日移動平均線に下値をサポートされて上昇を続けました。

今後の動きはどうなるでしょうか。チャートのセオリーとしては、Wボトムの形成を確認するためには、10月2日から26日の下落からの戻り高値である11月8日の22,583円を超えることが条件になります。

このあたりは75日線にも重なっています。また下落幅の半値戻し(22,709円)もこの付近にあります。過去には売買が積み上がっているところであり、抜けるにはパワーがかかるところです。しかし、ここを抜けてしまえば、抵抗ラインが下値サポートラインに変わり、さらなる上昇も期待できます。

逆に、下値めどとしては、目先意識されやすい21,500円、11月21の安値(21,243円)あたりになるでしょう。

ただし、5日線と25日線のゴールデンクロスも形成され、25日線も上向いていることなどから、下値圧力は強くないと考えられます。若干の調整があったとしても押し目買いの好機と考えていいでしょう。

下原 一晃