本当のお金持ちの人はあまり「お金持ち自慢」をしません。小金持ちの人たちが自慢したり、マウンティングしたりしているのを相手にしないのです。そこはお金持ちのゆとりを感じさせるところでもありますね。

「自慢する」のは自分のためです。自分の自尊心を満たし、周りの人が自分を羨ましがるのを見て自己肯定感を高めるのです。ただ、本当のお金持ちはそれまでに多くの成功体験を積んでいるために、すでに自分の中で自分の存在や能力を認めていて、自己肯定感が足りないなんていうことは全くないのです。

一度、数名の投資家の人たちの会にお邪魔させていただいたことがありました。そこではお互いに「あのときはいくら儲かった」とか「あのときは大きく損をした」という話が中心だったのですが、その中でもお互いに自慢があったり、マウンティングがあったりしていました。

その話を、ニコニコしながら朗らかに笑って聞いている人と、「そのときはどう乗り切ったのですか?」とか「あのひどい状況をどう切り抜けたのですか?」と話を引き出す人がいました。あとから聞けば、その2人がそのコミュニティの中で一番の資産持ちで、聞いて驚くほどの額の資産をお持ちでした。

この2人のように、どんな対応をするかにはそれぞれの個性が出てくるのかもしれませんが、いずれも自慢したりマウンティングしたりするようなそぶりは全くありませんでした。ただ、謙遜しすぎたり、自分を卑下したりすることもなく、自然にその場にいたように感じます。そういうところが成功者の秘訣なのかもしれません。

お金持ちはお金のことを考えている時間が長い

お金持ちの人は、びっくりするくらいお金のことを考えています。私たちのような「普通の人」が日常生活の中でお金のことを考える時間の50倍くらい考えていると思います。筆者がお金のことを考えるのは、せいぜい買い物のときと銀行ATMに立ち寄った時、そして目先のイベントの予定や飲み会の予定が入ったときくらいです。1日あたりの時間にしてみると、30分も考えていません。せいぜい20分くらいでしょうか。

しかし、お金持ちの人は四六時中と言っていいほどお金のことを考えています。というと、なんだかいやらしく聞こえるかもしれませんが、お金の話と言ってもいろいろあります。「これからお金になりそうなビジネスの話」だったり「これからの自分の資産管理の話」だったり、「自分の会社の経営状態や負債の話」だったり、お金の話といっても本当に多岐にわたるのです。

それだけお金のことを考えていれば、お金に関する数多くのアイデアが出てくるはずだと感心したものです。とにかくお金のことを考え、お金をふやすことやお金をうまくやりくりすることを四六時中考えています。

まとめ

いかがでしたか。お金持ちというのは、やはり何かで成功した人です。事業がうまくいった人もいますし、投資で成功した人もいます。そういう人たちと一緒にいる時間が増えると、彼らがなぜ、どうやって成功しているのかというのが見えてきます。機会があれば、セミナーや交流会などで積極的に成功者の話を聞いてみてはいかがでしょうか。

大塚 ちえ