インスタ映え狙いで動物虐待!? 「ハヌルショット」に批判集中

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ワンちゃんが自らジャンプしている写真ならいいのですが……

流行語大賞にも選ばれた「インスタ映え」という言葉。いまや知らない人のほうが少ないくらいかもしれませんね。しかし、この「インスタ映え」を狙う一部ユーザーの間で流行っていたInstagramの投稿が、またしても物議を醸しているようなのです。

それが、「ハヌルショット」と呼ばれる動物写真です。主にお隣の韓国で大流行になったのですが、「ハヌル」は韓国語で空や天という意味。日本では「空ショット」と表記されることもあります。

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動物虐待にあたるのでは?

具体的には、ペット(主に犬)を空中に投げ上げて、空とともに撮った写真を「ハヌルショット」と呼び、韓国語のハッシュタグでは、Instagram上で多数の投稿が寄せられるほど流行していました。

日本でも、「ハヌルショット」というハッシュタグこそついていないものの、犬以外にも猫を投げ上げたり、「高い高い」をして子どもを投げ上げたりして撮った写真の投稿が多くあるようです。

しかし、犬や猫をこうした形で撮影するのは、動物虐待にあたるのでは? という視点から、まず韓国で批判が起き、日本でもいまネット上で話題を呼んでいるのです。

投稿者の声とネット上の声

「S-KOREA」編集長の慎武宏さんのYahoo!ニュース記事によると、「ハヌルショット」を投稿している現地の人たちからは、

「高く上げていないし、安全対策も行なっている」
「普段どれだけ可愛がっているかも知らずに写真だけで動物虐待と決めつけられるのは心外」

との声が上がっているとのことです。

また、日本では、11月21日の日本テレビ系『スッキリ!』で紹介されて大きな反響を呼びました。番組内では動物病院関係者のコメントとして、「落とせば小型犬であれば骨折する。また、食べたあとなどの場合、胃捻転を起こす可能性がある」と指摘しています。

これについては、ネット上でも大半が否定的な見方で、

「犬は高いところが嫌い。ましてや放り投げるなんて」
「アホかよ。命で遊ぶな」
「道具じゃないのに……」

などの意見が目立っています。

韓国でも危険だということが広く認知され、批判が巻き起こったこともあってか、現在、該当タグの投稿の多くは削除され、合成のものや単に空に高く掲げただけ、というものが中心になっているようです。

知らなかったでは済まされない、意外な虐待行為

しかし、「ハヌルショット」に限らず、その気はなくともペットを危険な目に遭わせてしまう、ということは少なくありません。

たとえば、動物を撮影する際には、基本的にフラッシュはNGです。フラッシュの光は動物の目には刺激が強すぎることもあり、特に夜行性動物など光に敏感な生き物は、目の前でフラッシュを光らせることで、驚いてけいれんを起こしたり、最悪の場合、失明したりすることもあるといわれます。

また、おやつをあげ過ぎるのもよくありません。肥満は人間と同じく糖尿病・心臓病などを誘発してしまう可能性があるためです。「おねだりする姿がかわいくてつい……」という方も多いでしょうが、あげ過ぎは禁物です。

ほかにも犬の場合、夏場の日中の散歩なども危険な場合があります。猛暑のときには、アスファルトの温度は実に60度を超えることもあるため、散歩中に肉球を火傷する可能性があるのです。また、犬は体高が低く、地面からの輻射熱を受けやすいため、熱中症を引き起こすこともあるようです。厳しい暑さだった2018年の夏には、熱中症が大きな話題になりましたが、たとえ大人は平気でも、一緒に歩いている(背が低いため頭や体がより地面に近い)子どもが熱中症になることもあると注意喚起が行われていました。犬なども基本的にはこれと同じと考えていいでしょう。

言葉を話せないからこそ気遣いが重要

動物は人間の言葉を話せない分、不快さや体調の悪さをうまく人間に伝えられません。また、多くの点において、判断力も人間ほど高くはありません。だからこそ、自分の飼っているペットの特性や性格などをきちんと把握しつつ、危険や害になるものを適切に取り除いてあげる気遣いも、飼い主の義務といえます。

少なくとも、「インスタ映え」などの人間の都合で、動物を危険な目に遭わせるようなことはしないようにしたいものですね。

クロスメディア・パブリッシング

参考記事

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2005年創業。ビジネス書・実用書を中心とした書籍出版や企業出版、メディア・コンテンツ事業、デザイン制作事業などを手がける。

主な刊行書籍に、20万部突破の『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』をはじめ、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』 『起業家のように企業で働く』 『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』 『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』 『自分を変える習慣力』 『鬼速PDCA』など。