結婚して家族ができると、マイホームを購入するか賃貸に住み続けるのか、大きな決断を迫られることもあるでしょう。決して安い買い物ではないので、ローンの重みや返済期間など考えるべきこともたくさんありますよね。一般的に言われている賃貸と持ち家のメリット・デメリットをご紹介しながら、それぞれを選んだママのリアルな声をご紹介します。

賃貸と持ち家のメリット・デメリットをおさらい!

ご存じの方も多いでしょうが、一般的な賃貸と持ち家のメリット・デメリットは次の通りです。

賃貸のメリット
・気軽に住み替えできる
・家族の転勤にもついて行きやすい
・ローンによる破綻のリスクを背負わない

賃貸のデメリット
・固定資産税がかからない
・理想通りの物件を見つけにくい
・一生家賃を払う必要がある

やはり賃貸は、そのときの収入や家族構成に合わせて気軽に住み替えられるところが大きなメリットでしょう。ただし、老後もずっと安くない固定費が毎月かかるので、少し不安も残りそうですね。

持ち家のメリット
・ローンが終われば月々の固定費がグッと下がる
・間取りや内装も好みに合わせやすい
・マイホームを手に入れた満足感や社会的信用を得られる

持ち家のデメリット
・気軽に引っ越しできない
・固定資産税や修繕費がかかる

「夢のマイホーム」というぐらいなので、持ち家に憧れている人も多いかもしれませんね。もちろん大きな買い物だけあってメリットもたくさんありますが、ご近所トラブルに巻き込まれたときや収入がダウンしたときも、なかなか住み替えはできません。

賃貸派ママは何を優先している?

実際に賃貸派と持ち家派の方に、それぞれ話を聞いてみました。まずは、この先しばらく(もしかしたら老後まで)賃貸に住み続ける予定のAさんのお話からご紹介します。

「わが家は子どもの環境を一番に考えたいので、賃貸に住んでいます。幼稚園も“通える場所”じゃなく”通いたい園”を選んで、合格してから近くに引っ越しました。次は小学校受験の結果に合わせて、そのときにまた考えたいと思います」

娘さんが来春から幼稚園に入園予定のAさんは、ライフステージに合わせて住むべき場所も変わってくるという考えのようですが、家を買いたいと思うことはないのでしょうか。

「持ち家にも憧れはありますし、夫婦ともに若くないので、いざ購入となったときにローンが組めるのか考えることはありますね。最近は子どもの代まで返済が残るような組み方をする人もいるって聞きましたが、子どもに借金を背負わすのもね…。賃貸でもいいんですが、やはり物件選びのときに毎回どこか妥協しているところはあります。いつも『ここでいっか』って感じなので『ここに住みたい』と思って引っ越したことはないかな。わが家は衣食住のうち、住の優先順位が低いので購入に至ってないというのもあるかもしれません」

家族で美味しいものも食べたいし、子どもにかわいい服も着せたい。限られた予算のなかで何を優先したいのか、じっくり考えたうえで賃貸を選択しているので、そこまで不満はないようです。

持ち家派ママの満足ポイントと悩み