金融機関勤務というと、比較的高いお給料をもらっているイメージがあると思います。しかし、金融機関勤務といえども職種はさまざまです。バックオフィスや事務職の人もいれば、フロント部門と言われる営業系の職種の人もいますし、やっている仕事によってお給料に差が付くことも多い金融機関。今回は、金融機関に勤めるOLの月収の内訳を参考に、それぞれの手取りでの見直すべきポイントと貯金のコツをご紹介します。

手取り20万円以下は堅実さんが多い? 貯金に意識を向けて!

バックオフィスや事務職、また入社してまもない社員に多いのが給与の手取り額が20万円以下の人。手取り月収の3割~4割を家賃や光熱費が占めます。独身のうちはワンルームや1Kの部屋に住み、食費も上手に自炊しながら貯金をふやすという生活をしている人が多いですね。さすが堅実、と思わせる生活ぶりで、きちんと貯金もしている姿には頭が下がります。

このタイプが気を付けたいのは、出費の波を安定させること。前月が出費が多く、今月は少ない、でも次の月は多い、というように波が激しくなると家計の管理も大変になってしまいます。毎月安定した出費であれば、家計の管理もしやすく貯金に意識が向きやすいですよね。

基本的には毎月決まった金額を先取り貯金しておき、あとは自分のペースを守ってお金を使うというのが基本ですが、余裕があるときは残ったお金を貯金に回したいもの。「ピンチの月」を作らないことで、コンスタントに貯金ができる家計に変身します。

参考:『「ほったらかし貯金」の始め方〜ズボラな人ほどやっておきたい!

手取り25万円以下は飲み会参加率高め? 娯楽費に注意!

手取り月収が25万円ほどになると、飲み会に参加したり友達と食事に行ったりする余裕が出てきます。金融機関のフロント部門の人によく見られる特徴ではありますが、社交的で明るく、色んなネットワークを持つ人が多いんですよね。また、お酒が好きで飲み会も多いというケースもあるようです。

しかし、このように少し生活にゆとりが出て自分の自由が利くようになると、その油断からつい使いすぎてしまうことも。先ほども述べたように毎月の出費を一定に抑えることも大事ですが、全部の飲み会に参加するのではなく、お誘いのあった飲み会を取捨選択し、数を絞ることが必要です。また、友達との遊びもすべてに参加するのではなく、重要なものや自分のためになりそうなものを選び、浮いたお金を貯金に回しましょう。

フットワークが軽く、毎日を楽しく過ごせるというのはとても大切なことですが、将来の自分のためにお金を残しておこうという考え方も大事にしてほしいところです。

ボリュームゾーンの手取り30万円以下は被服費と美容費がかさむ!

金融機関に勤める女性で一番多いのがこのくらいの収入額ではないでしょうか。ボリュームゾーンともいえる手取り月収30万円くらいの収入の人は、被服費や美容費がかさみがち。生活するにも何不自由なく、毎日楽しく過ごせるくらいには友達と食事へ行ったり、飲み会へ行ったりしているはず。

しかしその分、オシャレする機会も多く、服をたくさん購入したり、新作のコスメを買ってしまったりすることも多いのでは? 友達と話が盛り上がってつい買いすぎてしまったり、余計な出費が増えてしまったりすることも多いでしょう。

しかし、ちょっと気が緩むと貯金や生活資金に影響が出てしまうこともあるので、節度を持った支出が重要です。洋服はセールの時に買ったり、美容費は「毎月1つまで」というように買いすぎないようなルールを決めたり、自分の出費に対して3つくらいのルールを持っておくといいでしょう。

手取り35万円以上はとにかく生活水準を上げすぎないこと!

手取り35万円以上の人は、生活にも余裕があり、自分の中で「買いすぎた」と思ってもある程度リカバリーが利くのではないでしょうか。しかし、その生活に慣れていると、いつの間にか生活水準が上がってしまい、後から戻すのが大変になってしまいます。

一度生活水準を上げてしまうと、その生活に慣れてしまってつい贅沢に。人間は生活レベルを下げると大きな苦痛を感じる生き物ですから、収入にどれだけ余裕があっても安易に生活水準を上げることだけはやめましょう。

そのために、自分の生活が乱れないよう抑えておくべきところは抑えるという意識を持つことが大事です。自分が「ここはお金を使うべき」と思えるところではお金を使い、「お金を使っても使わなくてもどちらでも」と思うところは抑えるというような、メリハリのついた支出を心がけることが重要です。

生活水準を上げているつもりがなくても、激務であったり土日の出勤が続いたりするとコンビニや外食で食事を済ませたり、疲れて癒しグッズを買ってしまったりと、本来なら必要ない出費が増えていることもあります。そういうお金の使い方だと、幸福度は下がって出費が増えるという、なんとも残念な展開になってしまうんですよね。そうはならず、きちんと貯金するためにも、仕事もお金の使い方もメリハリをつけることを心がけてくださいね。

まとめ

いかがでしたか。金融機関勤めだと、どうしてもお金のことには敏感になりますが、自分の収入や支出には無頓着という人も意外に多いのです。金融OLも、意外とほかの人と変わらないようなお金の使い方をしているもの。自分の収入に合った対策で、家計が赤字にならないように気を付けながら貯金を続けていけるといいですね。

大塚 ちえ