就職活動において企業の採用担当や人事部が嫌う学生のNG行動とは何でしょうか。就職活動は誰にとっても前向きであるべきというのは前提です。しかし、ここではあえて避けるべき「ネガティブリスト」としてのポイントをご紹介します。

NG行動その1: チームワークの意識が欠如している

仕事は1人だけ完結することなどほとんどありません。大きな仕事程関係者は多いですし、いろいろな人を巻き込んでいくことで大きな仕事ができます。

また、キャリアを積み重ね、ポジションも上がり、大きな仕事を任されるような立場となれば、チームをマネジメントするような機会は当然増えてきます。

企業は採用プロセスの中で常に幹部候補生はいないかと探しています。もちろん、最近では中途採用も珍しくない時代になりましたが、「プロパー」としての幹部候補生を探すのです。

たとえば、生命保険会社であれば支社の営業職員をどのようにマネージできるかが問われます。その管理の質が低ければ営業目標に届くことはないでしょう。営業職員のモチベーションを維持しながら、さらに昨年度比で結果を出していくということがチームで求められます。

体育会の学生が人事担当者に根強い人気があるのは、こうしたチームワークの重要性を理解しているかどうかという点にあります。

NG行動その2:優先順位がつけられない

「社会人なら仕事の優先順位をつけるなんてあたりまえじゃないか!」という方も多いでしょう。しかし、4年近くも時間に余裕のある学生時代を過ごすとなかなか優先順位を付けられない場合も多いようです。

採用面接の場でリクルーターから込み入った質問をされるシーンを想像してみましょう。そうしたシーンでは、質問に関して重要なポイントから順番に回答ができることが重要です。

そもそも面接(インタビュー)の時間は限られていますし、面接官が1日に何人もの学生を相手することも多いのが実際です。そのような場合には「結論」を優先し、自分の考えの背景や裏付けは結論を明確にしたのちに付け加える方が好まれる傾向があります。キャリアを積んだビジネスパーソンは上司に「はよ、結論を言わないか」というシーンを思い浮かび、頷かれることも多いのではないでしょうか。

この考え方は、外国人の上司を持つようになるとより意識をせざるを得ないものとなります。日本人はどちらかというと「起承転結」で話をしたがります。しかし、外国人はプレゼンの仕方の教育もあって「結論ファースト」です。外国人からすると、日本人の「起承転結」報告スタイルは「ダラダラしていてどこが結論かわからなかった」となることも多いのです。

短時間に相手の聞きたいことに対して、自分で優先順位をつけて整理し、回答をすることができれば、採用担当者もその学生の入社後のイメージが持ちやすいはずです。

NG行動その3:質問ができない

面接の場で「最後に何か質問はありますか」と聞かれたことはないでしょうか。

質問は相手に対しての最大の興味の証ですから、質問がないというのは最悪です。また、勉強不足により適切でない質問をすることもまたNGです。

質問をする前には事前準備が必要です。その場合、自分の質問を第三者に聞いてもらうというのも適切な内容かどうかを確かめる方法の1つでしょう。

社会経験のある父親や母親、経営者や人事担当者に知り合いがいるのであればそうした関係者に自分の質問を聞いてもらってはどうでしょうか。

「親になんて聞きたくない」というためらいもあるでしょうが、そこは身近でアクセスしやすいリソースは十分に活用すべきでしょう。

また、準備をした同じ質問を様々な企業に質問をし、相手の回答の内容の違いを確認するのも面接の1つの楽しみ方かもしれません。いずれにせよ、質問は相手を知り、自分を知ってもらうという意味で重要です。全ては対話から理解が始まります。

NG行動その4:気配りができない