「鳥貴族」の2018年9月既存店売上高が厳しい背景

注目小売店月次実績シリーズ

シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は焼き鳥屋「鳥貴族」の2018年9月に関する月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績はどうであったか

2018年10月5日に発表された「鳥貴族」の2018年9月の既存店売上高は対前年同月比86.9%と100%を大きく割れ、マイナス成長となりました。

その内訳をみると、客数が同84.7%、客単価が同102.5%と客単価は100%を超えているものの、客数のマイナス成長が既存店売上高のマイナス成長の足を引っ張る格好となっています。

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ただし、9月の既存店売上高については、台風の影響もあり臨時休業をした状況もあるので仕方がない要素もあります。前年と一概に比較できるものではないでしょう。会社の発表では台風21号、24号の影響により「4.2ポイント程度マイナス」したと推計しています。

今期の既存店売上高の振り返り

2019年7月期の既存店売上高動向も振り返っておきましょう。

  • 2018年8月:94.4%
  • 2018年9月:86.9%

8月にスタートした新年度であり、まだ2ヶ月が経過したばかりですが、マイナス成長が目立つ結果となっています。

もっとも、昨年度も併せてみると、既存店売上高は2018年1月から100%を割れており、その背景は客数のマイナス成長であることはここまで変化がありません。

過去1年の株価動向はどうか

最後に、同社の過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

一言でいえば、昨年11月以降の大幅な株価上昇フェーズを除けば右肩下がりの動きを示しています。先ほども触れたように、同社の既存店売上高は2018年1月からマイナス成長を示しており、ファンダメンタルズに株式市場の注目が集まっています。

今後はどのような施策で既存店売上高が反転してくるのか、客数が戻ってくるのかに注目が集まりそうです。

参考データ

鳥貴族「月次報告」

青山 諭志

参考記事

慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット動向、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄や投資といった個人の資産運用動向を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。