株式市場の振り返り-日経平均株価は続落、終値も1週間ぶりに24,000円割れ

2018年10月4日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 23,975円(▲135円、▲0.6%) 続落
  • TOPIX 1,801.1(▲1.5、▲0.1%) 小幅続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,044.5(▲9.4、▲0.9%) 反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,236、値下がり銘柄数:800、変わらず:74
  • 値上がり業種数:21、値下がり業種数:11
  • 年初来高値更新銘柄数:38、年初来安値更新銘柄数:24

東証1部の出来高は15億9,002万株、売買代金は3兆1,077億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。特段のニュースはありませんでしたが、急ピッチの上昇に対する警戒感から利益確定売りが優勢となりました。

一方で、安値を拾う動きも散見された結果、売買代金は再び3兆円超えとなる活況な商いとなったようです。

そのような中、日経平均株価は冴えない値動きとなりました。NYダウの史上最高値更新や円安進行などを背景に、寄り付き直後には一時+136円高となりますが、利食い売りに押された前場の半ば以降はマイナス圏に沈みました。後場の序盤には一時▲187円安まで売られる場面も見られましたが、下押しは限定的で引けています。

それでも前日と合わせ2日間で約▲300円下落する続落となり、終値でも1週間ぶりに24,000円を割り込みました。

なお、TOPIXも同じような値動きで続落となりましたが、下落率は日経平均株価より小幅に止まりました。これは、日経平均株価を構成する主力大型株に対する売りが優勢だったことを示唆しています。

東証マザーズ総合指数は反落、売買代金は連日で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,871万株、売買代金は982億円となりました。出来高は前日より減りましたが、売買代金はほぼ前日並みとなっています。新興市場でも模様眺めムードがやや強まり、売買代金は連日で1,000億円を下回りましたが、閑散という状況ではありませんでした。

ただ、冴えない値動きの銘柄が多く、総合指数は反落となりました。まだ1,000ポイント割れという状況ではありませんが、今後は個人投資家の物色意欲が継続するのかが注目されましょう。

資生堂などディフェンシブ銘柄に利食い売り、決算発表の良品計画は一時▲8%超安

個別銘柄では、直近に株価上昇が続いたディフェンシブ銘柄が利益確定売りに押され、資生堂(4911)が一時▲7%安に迫る急落、中外製薬(4519)も一時▲6%安に迫る急落となりました。さらに、花王(4452)、塩野義製薬(4507)、キッコーマン(2801)、電通(4324)などのディフェンシブ銘柄も軒並み大幅安で引けています。

また、TDK(6762)、日本電産(6594)、ローム(6963)など電子部品株の一角も売られ、東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)が大きく値を下げました。

その他では、前日に上期決算を発表した良品計画(7453)が、国内事業低調などが嫌気されて一時▲8%強安の急落となって年初来安値を更新したのが目を引きました。

一方、富士フイルムホールディングス(4901)やセブン&アイ・ホールディングス(3382)が買われて年初来高値を更新し、ソフトバンクグループ(9984)も大きく値を上げました。

また、114円/ドル半ばの円安進行を受けて自動車株が反発し、SUBARU(7270)が大幅高となりました。トヨタ自動車(7203)やマツダ(7261)も上昇しましたが、小幅高に止まっています。

新興市場では、前日の後場に暴落した串カツ田中ホールディングス(3547)が大幅続落となり、そーせいグループ(4565)も大幅安となりました。また、インターネットインフィニティー(6545)が年初来安値を更新し、ZUU(4387)も冴えない値動きとなっています。

葛西 裕一