はじめに

しごとをしているときに、らいばるのそんざいやらいばるにかつことをいしきしているかたもいるでしょう。ではしごとをする上でのライバルとは一体どのような存在で、仕事でライバルに勝つためには何が必要なのでしょうか。

ビジネス界で成功を遂げた偉人の名言なども参考にしながら、将来を見据えたライバルとの付き合い方を勉強していきましょう。

目次

1. 仕事のライバルが登場してライバルに勝ちたい気持ちが生まれるとき
2. 仕事でライバルに勝つ気持ちは自分を高める
3. ライバルに勝つのに必要なのは「嫉妬心」ではなく「向上心」
4. ライバルに勝つには自分の強みを探そう
5. ライバルに勝つには真似も妙案!
6. ライバルに勝つための偉人の名言とは
7. 偉人の名言を自分に照らし合わせよう

1. 仕事のライバルが登場してライバルに勝ちたい気持ちが生まれるとき

ライバルに勝ちたいと思う気持ちはどうして生まれてくるのか、ということを考えてみましょう。仕事のライバルが登場する場面は多く、仕事をする上で関わった誰もがライバルになり得ますが、通常考えうるパターンとしては会社の同期や同僚、先輩や上司、あるいは部下や後輩といった人たちでしょう。

仕事内容は職種によって大きく異なりますが、同じ職種同士で競争を強いられることもあり、そのような場合は必然的にライバル意識が芽生えることもあるでしょう。よくあるライバル関係としては営業職でノルマの達成率で評価されていたり、新規契約数や契約金額などで営業成績の競い合いがあったりする場合があげられます。営業職ではなくても同じような業務量の仕事をしているのに仕事の手際が良くて高評価な人を見てライバル心を持つこともあるでしょう。

具体的な内容でいえば、サービス職であれば顧客受けが良い人、技術職なら高いスキルを持っている人など、自分と比較して業務を行う上で優れている部分がある人を、ライバルとして意識するようになる、などです。

仕事でライバルに勝つ気持ちは自分を高める

仕事をする上で、ライバルの存在は目の上のたんこぶであると思う人もいるかもしれませんが、ライバルに勝ちたいという気持ちが生まれるのは自分にとってプラスになることも多いものです。

ライバルとは、お互い切磋琢磨して競い合う相手であり、自分より優れているところが目立つようであれば、何とか負けないようになりたいという気持ちが生まれ、その気持ちが仕事に対するモチベーションを上げることにもつながります。

ライバルに勝つことをモチベーションにすることで、、仕事の辛さに意識を向けるのではなく、「もう少し頑張ってみよう。」という気持ちに意識を向けることもできそうです。

このようにしてライバルを意識することにより自分を高めるために努力をする意識が生まれ、高いパフォーマンスで仕事に取り組めるようになるのがライバルに勝つ気持ちを持つメリットといえるでしょう。

3. ライバルに勝つのに必要なのは「嫉妬心」ではなく「向上心」

ライバルに対して、嫉妬心を持ってしまうのはあまり良い傾向ではありません。自分よりも優れていて、成果も上がっていることが妬ましいと思うだけでは、仕事のモチベーションを上げることにはつながらず、むしろライバルのことばかりが気になって、仕事に集中できないというようなことがあっては本末転倒です。

嫉妬心がこじれてしまうと、悪口や嫌がらせでライバルを貶めたり、自分が有意に立とうという考え方が生まれてしまうこともあるでしょう。しかし、相手を下げようとする行為は、自分にとっても決してプラスにはなりません。

自分が「ライバルに嫉妬心を持っている」と自覚したときは、自分を鼓舞するために嫉妬心をうまく向上心に切り替えてみましょう。嫉妬心を向上心に切り替えることで、ライバルに勝つために自分を成長させなければ、という考え方が生まれます。

嫉妬心を向上心に切り替えるためには、まず自分が嫉妬心を抱いていることを自覚し、自分に足りないものがある事実を受け止めてみましょう。その上で、自分に足りないものを見極め、足りないものを身に着けるための方法を考え、実行に移してみましょう。これらのプロセスを経ていくうちに、自分の中の嫉妬心は少しずつ向上心に変わっていくでしょう。

4. ライバルに勝つには自分の強みを探そう

ライバルに一部の能力や実績あるいは総合的な実力で劣っているときはどうしたらよいのでしょうか。

ライバルに勝つには、相手の得意なことで戦っても自分に不利になってしまうので、自分が優位に立てる部分がないか一通り探してみるのもよいでしょう。自分の強みを作るのです。

ライバルより劣っている部分がいくつあったとしても、たった一つでも勝っているか、対等に戦える部分があればそこで互角に競い合うことができるかもしれません。

営業職で例えてみましょう。ライバルはトークスキルが高く、説明上手で契約をとる能力が優れているとしましょう。かたや自分は口下手で、説明はあまり得意ではない、そんな二人が、どちらがより多くの契約を取れるかということで競い合っているというような状況にあるとします。そんなとき、頑張ってトークスキルを上げることにこだわるのではなく、あなたの強みで対抗するのです。

契約をとるための能力はひとつではありません。あなたが聞き上手であれば相手の話を引き出す能力を使って顧客の本音を引き出したり、あなたが体力に自信があれば顧客の元に足繫く通って信頼を得るなど、自分の取り柄を探して伸ばし、あなたの強みにしてみるのはどうでしょうか。

5. ライバルに勝つには真似も妙案!

ライバルに負けたくない、認めたくない、という気持ちが強いと、ライバルの真似をしたから結果が出せたと評価されないように、ライバルとは違うやり方で仕事をして結果を出すことにこだわってしまうことがあります。特に上司や同僚からの評価を気にしてしまうと、そんな風に考えてしまうこともあるかもしれません。

しかし、その仕事のやり方が結果を出すために最適な方法であれば、それを超えるようなやり方を見出すのは困難な道だといえます。ライバルを超えたいと思うのであれば、むしろ良いところは真似をして吸収していき、真似をしたうえで自分なりのアレンジを加えて自分流に修正していくというスタンスを取り入れてみてはどうでしょうか。

「ライバルの優れているところは受け入れて自分の成長に活用する」というスタンスでいれば、最終的にライバルに勝つことができるかもしれませんよ。

6. ライバルに勝つための偉人の名言とは

仕事でライバルに勝つことを目指すのであれば、ビジネス界で成功をおさめた孫正義氏の名言を知っておいて損はありません。

孫正義氏とは、言わずと知れたソフトバンクグループの創始者であり、多くのビジネスパーソンの目標とされている人物です。孫正義氏は数多くの名言を残していることでも有名ですが、今回はビジネスを将棋に例えた、ライバルに勝つための格言とも言えそうな名言を紹介してみます。

孫正義氏の名言

「たとえば囲碁で勝つ人というのは、碁の石をすぐ隣に打つ人ではなくて、遠く離れた所に石を打って、それが50手、100手目に非常に大きな力を発揮する。あそこにあのとき置いておけば良かったというのが、5、10年後にわかる。私は常に7手先まで読んで石を打っている。わかる人にはわかるし、わからない人にはわからない。ほとんどの人にはわからないと思う。」(※1)

この名言をビジネス流の言いまわしで解釈すると、今現在上がり調子な分野の仕事に着目して、ビジネスを展開するのは手っ取り早い利益の上げ方であるのに対し、他の人からみたら見当違いなことであってもその後大きな利益を生む種を仕込んでおき、長い時間をかけてその種を育てて、大きなビジネスに成長させることを説いています。

そしてその大きなビジネスを生み出す種蒔きの重要性はほとんどの人がわかっていないということなのでしょう。

一言でまとめると、ビジネスにおいて大事なことは目先の利益に飛びつかずに大局を見てビジネスを展開することが大切だということを説いているのがこの名言です。

※1 孫正義社長「私は常に7手先まで読んでいる。ほとんどの人にはわからない」SankeiBiz(サンケイビズ)

7. 偉人の名言を自分に照らし合わせよう

孫正義の囲碁に例えたビジネスの方法論を、仕事でライバルに勝つという観点に照らし合わせて、自分の仕事に落とし込んでみましょう。

例えば、今やっている仕事で優れているライバルがいて、その仕事で勝とうという努力を続けて達成することは悪いことでありませんが、10年、20年先にまで全く同じ仕事をし続ける可能性は低いのです。小さな勝ち負けにこだわらずにもっと視野を広げて自分に必要なスキルをつけるための努力をする必要がでてくるかもしれません。

具体的な例をあげると、営業や販売の仕事をしている人は自分とライバルの売り上げの今月の勝敗が気になるところではありますが、同じ仕事を地道にやり続けるだけでは、飛躍的な能力の向上や大出世のチャンスを掴むことは難しいといえるでしょう。

自分に足りないものを補うために、他分野の専門技術を学んでみる、財務会計について勉強し直してみるなど、他の人から見たら無駄かと思われるようなことでも、それによって今までとは一段上のレベルの顧客を獲得できるなど、後々になって大きな力になる可能性があります。

重要なのは、大きな成功を収めるためには、どんな仕事であっても自分のキャリアプランニングをしっかりと考えたうえで、これから先仕事をしていく上で何を重視していき、どんな立場で働いていくのかを見据えて自分を成長させることです。

ライバルはその目標を達成するために役に立つ人程度に捉えるようにして、今は勝てなくても、長い目で見て勝てるように自分なりに努力をすればよいのです。

おわりに

仕事においてライバルがいるという事は、自分を成長させてくれるためのきっかけを与えられたことと同義であり、恵まれたことではないでしょうか。自分を成長させるためにはライバルへの嫉妬心に苛まれることのないように上手く向上心に切り替えて、適切な努力をしてみましょう。

ライバルに勝つことを考えることも良いですが、自分の将来的な成功を考える場合は、キャリアプランニングをしっかり行ったうえで必要な知識やスキルを身に着け、多角的な考えで仕事に臨んでみてはいかがでしょうか。

LIMO編集部