広い世の中、義姉や義妹の存在に頭を悩ませている方も少なくありません。味方でいてほしい夫は、姉には頭があがらず、妹にはデレデレ…。舅や姑に相談できるはずもなく、ストレスはたまるばかり! もしかしたら一番厄介な存在が小姑かもしれませんね。今回は、ドラマも真っ青の、嫁 vs. 小姑のエピソードを2つ、ご紹介しましょう。

重度のブラコンの義妹

結婚3年目、夫婦2人暮らしのMさん(31歳)。同級生の夫には2つ下の妹がいます。この妹が、どうもクセもののよう…。Mさんの話を聞いてみましょう。

「義妹は、はっきり言って常識がない異常なブラコンです。彼女の兄である夫のことが大好きで、毎週末には義妹が住む義実家から車で20分の我が家へと遊びに来ます。当然手ぶらでやってきて、うちでご飯を食べるんです。そして…私の夫と一緒に寝るんです。

始めて義妹が泊まりに来た日、私が『この部屋でどうぞ眠ってね』と我が家の一室に案内したら、あからさまに不満顔。そして『え~私、お兄ちゃんと色々話したいことがあるから、お義姉さんがここで寝てくれませんか? ね? いいでしょ? お兄ちゃん!』と。『いや、意味分かんないから』と言う夫に、『いいじゃない!』とすごい剣幕で詰め寄り、押し切られる形で、その日は夫と妹が同じ寝室で寝ることに。

昔から夫は『あいつ、昔からちょっとブラコンでさ…』とは言っていましたが、交際しているときは特に気になりませんでしたが、結婚したのが気に入らないみたい。毎週のようにうちにやってきては夫と一緒に寝ようとするんです。私が夫に『ちょっと異常だよ。気持ち悪い』と訴え、さらには妹にも『これから週末に出かけたりすることも多くなるから、泊まりに来てもらえなくなるかも』と伝えました。

それ以来、義妹は舅姑、夫に『お義姉さんにいじめられている』とあることないことを吹聴。さらに『大学時代の彼女の方がお兄ちゃんにはお似合いだった。彼女はまだ独身らしい』と夫に話し始める始末。幸い、舅も姑も夫も私の味方。義妹をたしなめてはくれたのですが…義実家に行くたびに、ものすごい形相で私を睨んでくる義妹。疲れます」

お姫さま気どりの義姉

続いてご紹介するのは、4歳年上の夫と3歳の女の子との3人家族のHさん(27歳)。Hさんの夫には、今年40歳になる独身の義姉がいます。この義姉がトラブルメーカーなんだとか。

「昔から義理の両親に可愛がられ、甘やかされて育ってきたらしい義姉。そのせいか、いまだにお姫様気質から抜け出せないようです。働いた収入はいっさい家には入れず、貯金もせずに使いきってしまいます。ひどいときには『お金が足りない』と義両親に借金を申し込むこともあるのだとか。

もちろん家事なんてしません。自分の部屋も姑に掃除させる始末。気分屋で機嫌がいいときはよくしゃべり、愛想がいいのですが、機嫌が悪いと無視。もしくは『何しに来たの? どうせ食費を浮かせるつもりでご飯でも食べにきたんでしょ』と嫌味を言ってきます。

うちに遊びに来たときは、勝手に私のクロ―ゼットを物色。気に入ったアクセサリーや洋服を見つけたら『ちょっと貸してくれない?』。もちろん返ってきません。

そんな義姉の目の敵がうちの娘。舅や姑は、初孫の娘をとても可愛がってくれています。それと同時に、義姉に対して『いい加減自分のことは自分でしなさい』と言い放ったようです。彼女はどうやらそれが気に入らないみたい。LINEで『もしかしたら私は子どもができない身体かもしれない。そんな私の前に、子連れで帰省してくるのはデリカシーに欠けるから、もう帰ってこないで』と言ってきたんです。

私としては義姉の顔なんて見たくないから、願ったりかなったりですが、舅姑には娘を会わせてあげたい。今は、舅姑にうちに来てもらったり、舅姑と一緒にお出かけしたりしています。義姉は親せきに『嫁が私を仲間外れにしている』などと訴えているみたい。

夫も昔から義姉とはそりが合わないみたいで、『ほっとけ』と言ってくれてるけれど、義両親が亡くなったらどうするんだろう…と未来のことを考えると、ゾッとしてしまいます」

会わずにすむなら会わない選択を

どちらのパターンも、夫が味方になってくれているのは不幸中の幸い。でも、中には夫が小姑の肩を持つパターンだって少なくありません。小姑なんて放っておけばいい…それはわかっているものの、なかなかそう上手く事が運ぶとは限りません。極力会わずに、距離を置くことが一番の対処法かもしれませんね。上手な距離感を見つけてやりすごしましょう。

大中 千景