シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は大手化粧品メーカーのコーセーです。

コーセーの平均年間給与はいくらか

コーセー(提出会社)の2018年3月31日時点での平均年間給与は835.3万円と800万円を超えています。また、従業員の平均年齢は42.8歳で40歳を上回っています。平均勤続年数は18.3年となっています。

コーセーの従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年3月31日時点で806名。単体で800人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

  • 化粧品事業:62名
  • コスメタリー事業:17名
  • 全社(共通):727名

また、連結の従業員数は7758名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。

  • 化粧品事業:5466名
  • コスメタリー事業:201名
  • その他:377名
  • 全社(共通):1714名

過去5年の業績推移

コーセー(連結)の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上高ですが、過去5年をみると増収が続いています。2014年3月期は1900億円であったものが、2018年3月期には3033億円となっています。

経常利益についても、売上高と同様に増益が続いています。2014年3月期の215億円から、2018年3月期には485億円にまで増加しています。

親会社株主に帰属する当期純利益も、経常利益と同様、増益が続いています。2014年3月期に111億円であったものが、2018年3月期には306億円となっています。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。

LIMO編集部