お金を貯めたいと思っているのになかなか節約や貯金に踏み出せない。貯金しようと思ってもうまくいかない。そんなふうに感じている人、多いのではないでしょうか。その一方で、お金をしっかり貯めている人もいますよね。

実は「貯まる人」と「貯まらない人」の差は毎日少しの工夫で解消できるのです。そこで今回は、今日から「貯まる人」になるためのコツをご紹介します。

出費計画表を作る

お金が貯まらない人の特徴として、「計画性がない」ことが挙げられます。買い物をするにしても遊びに行くにしても、計画性がまるでなく突発的な出費に追われて「節約できない」状況に追い込まれてしまう傾向にあります。

遊びに行っておいてお金を払わないわけにもいきませんし、買い物しておいてお金を払わないわけにはいきません。そうして「払わざるを得ない状況」に陥るために、「節約するほど無駄なお金なんて使ってない」とか「どこを節約すればいいかわからない」ということになってしまうのです。

そうならないためにも、計画性を持つことを心がけましょう。ただし、「意識」だけで人間が変わることは非常に難しいので、実際に書き出してみて管理するのです。

たとえば「出費計画表」を作って、「今月購入するものリスト」を書き出してみる。食料品まで書き出す必要はありませんが、お化粧品やシャンプー、ボディーソープなどの消耗品は書き出しておいてください。それを買ったらチェックして、無駄に買いすぎることを防ぎます。チェックすれば気が済みますし、リストにないものは購入しないと決めておけば不要な買い物も減るはずです。

その場でスマホのメモに出費を記録

コンビニや飲食店での買い物をすべてその場でスマホにメモするというのがポイントです。記録することは使い過ぎ抑制に直結します。あなたがなぜ無駄に浪費してしまうのか。それは「忘れてしまうから」です。お金を使ったことに対してあまり執着心や抵抗感がなく、お金を使うこと自体がすでに習慣化してしまっている人はこれをやってみるだけですぐに効果が出るはずです。

大きな買い物をしても、それとは別にまたすぐに買い物をしてしまっていませんか。毎日の出費を忘れてしまうと「何にお金を使っているかわからない」という状態になってしまいます。そうなると、節約ポイントも見つからず、どこから貯金するお金をねん出できるかもわからなくなってしまいますから、そうならないようにメモしておくことをおすすめします。

スマートフォンのメモ機能ならすぐに開けますし、入力も1分かからず手間いらず。その場でメモを取ることで「無意識に買い物をする」ことがなくなります。最初は習慣になりづらいかもしれませんが、続けるうちにメモしないと気持ち悪くなってきます。そうなればこっちのものですね。

お金が貯まっていることをこまめに確認する

人間は増えていくものが好きです。モノを集めるコレクターの人もいますよね。自分にとって心地いいものが増えていくのを見るのが人間はとても好きな生き物なのです。お金も当然同じこと。銀行口座の残高が増えていると当然うれしいですよね。その喜びをもっと頻繁に感じることで、「お金がふえていくことが気持ちいい」という状態になります。

お金持ちの人ほど、こまめに自分の資産の残高を確認しているのを知っていますか。そんなにお金を持っているのだから気にしなくていいのに、と思うことも多いのですが、お金持ちの人はとにかく自分の資産をこまめにチェックします。

筆者も証券会社の支店で働いていたことがありますが、頻繁に電話をかけてきて「今いくらだ」とこまめに資産の状況を確認する大口のお客様がいました。もう十分すぎるほどお金を持っていて、それほど変動の大きい商品を保有していたわけでもないのに、です。

自分が持っているお金の状況を知りたいと思う気持ちが人一倍強く、増えていればそれだけうれしい。こうした気持ちがあるだけで、お金を貯めることに対するモチベーションになります。まずは自分でこまめに貯金を確認することが大事です。そのうち、お金が増えていることがどんどんうれしくなってきて、心の奥底から「お金をもっと貯めたい」と思うようになるはずですよ。

「貯金できそうな金額」+月収の10%を貯蓄用口座に入れる

毎月のお給料の中で「貯金できそうな金額」ってあると思います。それが月収の2割だったり3割だったり、金額は人によると思いますが、それプラス月収の10%を、絶対に手を付けない貯蓄用口座に入れるとどうなるでしょうか。

「それじゃ生活ができない」と思う人も多いと思います。家賃や光熱費などを支払って、自分のために使うお金も確保すれば月収の8割くらい簡単になくなってしまうという人が多いでしょう。そんな中で、「貯金できそうな金額」プラス10%を貯めるとすると結構大変だと思います。

しかし、これくらい切迫した状態でないと人間は必死にならないもの。つまり、ギリギリにならないと必死に節約する方法を考えないし、お金をなんとか使わないでやり過ごす方法も思いつかないのです。そんな状況に自分をあえて追い込んでみるというのも一つの手です。「節約できない」とか「節約するポイントがわからない」という人はまずあえて自分を追い込むようにしてみましょう。

まとめ

いかがでしたか。お金を貯めるのは簡単なことではありませんが、毎日のちょっとした積み重ねでうまくいくこともたくさんあります。今よりもっとお金を貯めたいと思ったら、毎日少しずつ取り組んでいきましょう。何事も、塵も積もれば山となる。貯金も同じことですよ。

大塚 ちえ