ネットや雑誌、テレビで幾度となく取り上げられ、もはや定番となっているのが嫁と姑の確執。しかし広い世の中、姑よりもやっかいな存在、舅に悩まされている…という方も少なくありません。今回は、舅への対応に頭を悩ませている2人の女性の例をご紹介しつつ、舅との関係性、上手な距離の取り方について考えてみましょう。

舅が不機嫌だと緊張が走る

小学3年生の男の子と1年生の女の子を持つSさん(42歳)。夫の実家は車で30分程度の距離。月に2~3回は食事に招かれるのだとか。子どもたちは、おいしい食事を作ってくれる優しいおばあちゃんが大好き。Sさん自身も何でも話せて実の母のようによくしてくれお姑さんに信頼を寄せています。

しかし、Sさんは義実家に行くのが大きなストレス。原因は舅。とにかくいやみったらしくてエラそう。「月に何度もメシを食いにくるのだから、さぞかし食費が浮くだろう」と言ってきたり、子どもたちが「おばあちゃんのご飯、おいしい!」と言うと「家ではあんまりいいものを食わせてもらえてないのか」と返したり。

Sさんの夫に対しても「お前はちょっとSさんの尻に敷かれ過ぎなんじゃないのか」「子どもたちのしつけがなっていない。甘やかしすぎなんじゃないのか」と言いたい放題。

Sさんの夫は舅のことが怖いらしく、何を言われても反論せず、黙って聞いています。そんな夫の姿にもまたイライラ。何度も「2度と来るか!」と思うのですが、いつも帰り際に「ごめんなさいね。気を悪くせずまた来てね。私、あなたたちに会えるのが楽しみなのよ」と謝ってくる姑が可哀想で、なかなか絶縁する勇気が持てず…。

最近では子どもたちが「おじいちゃんと会いたくないから、行きたくない」「おじいちゃん嫌い」と言い出す始末。そして、Sさんは最近、いくら舅に会うのがストレスだ、と訴えても何の対策も練ってくれない夫に対して、愛情がさめていくのを感じています。

下品で不潔な舅に生理的嫌悪感

3歳の女の子のママ、Hさん(29歳)。義実家は県外にあるので、年2回、お盆と年末年始に長期帰省します。しかし、毎回Hさんはこの帰省が憂鬱…。

原因は下品で不潔な舅。染みのついた下着姿でウロウロするのは当たり前、トイレは開けっ放しでするから音が丸聞こえ、ところかまわずオナラやげっぷをする。食事のときはくちゃくちゃ音を立てるわ、ポロポロこぼすわ、口に物を入れたまま話すわで、見ているこっちの食欲がなくなってしまう。

姑も長年連れ添って感覚がマヒしてしまっているのか、そんな舅の姿を見ても何も言わない。夫に訴えても、「もう年だからアチコチ締まりが悪くなってるんだよ」と笑うだけで真面目に取り合ってくれない。前回の帰省では、トイレに入った後手を洗わずに子どもにお菓子を食べさせているのを見て、叫び声をあげそうになったのだとか。

最近では、舅が近くに来るだけで鳥肌が立つようになってしまったHさん。家でテレビを見ながらオナラをしては「あ、ごめん」と笑ってごまかす夫の姿に舅が重なり、暗〜い気持ちになってしまうのだそうです。

大切なのは適度な距離感