株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続落、一時▲356円安まで売られる

2018年7月23日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,396円(▲300円、▲1.3%) 3日続落
  • TOPIX 1,738.7(▲6.2、▲0.4%) 3日続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,040.0(▲8.0、▲0.8%) 反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:884、値下がり銘柄数:1,112、変わらず:106
  • 値上がり業種数9、値下がり業種数:24
  • 年初来高値更新銘柄数:19、年初来安値更新銘柄数:28

東証1部の出来高は13億9,961万株、売買代金は2兆1,640億円(概算)となりました。出来高は先週末より増加しましたが、売買代金は減少しています。

先週後半のトランプ発言を受けた円高進行が加速したことで、リスクオフモードが高まりました。また、日銀の金融政策に変更があるのではという観測報道が出たことも、投資家の様子見スタンスを強めたと考えられます。それでも、売買代金は何とか2兆円を維持しています。

そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。寄り付き直後から▲200円以上の下落が続き、後場の半ばには一時▲356円安まで売られる場面も見られました。

最後はやや挽回したものの3日続落となり、7月2日以来となる▲300円超安で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きで3日続落となりましたが、下落率は日経平均株価より小幅に止まりました。これは、日経平均株価に採用されていない銀行株、とりわけ、メガバンク株が大きく値上がりしたためです。

東証マザーズ総合指数は反落、売買代金は7日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,766万株、売買代金は800億円となり、いずれも先週末より減少しました。相変わらず個人投資家の物色意欲の戻りは鈍く、売買代金は7日連続で1,000億円を下回る低調な商いとなっています。

また、総合指数も反落となり、引き続き1,000ポイント割れの懸念が残ったままと言えましょう。個人投資家の投資意欲を刺激するような物色テーマの登場が待たれます。

ファーストリテイリングが▲6%安に迫る急落、MUFGなどメガバンク株が大幅高

個別銘柄では、主力大型株が軒並み大幅下落となり、ファーストリテイリング(9983)が▲6%安に迫る急落となったのを始め、ファナック(6954)が▲3%安に迫る下落で年初来安値を更新し、ソフトバンクグループ(9984)も大きく値を下げました。

また、円高進行を背景に、トヨタ自動車(7203)、マツダ(7261)、ホンダ(7267)など自動車株が総じて売られ、年初来高値更新が続いていた三菱自動車(7211)も大幅反落で引けています。

その他では、任天堂(7974)、大東建託(1878)、三井不動産(8801)などの下落が目を引きました。

一方、日銀の金融政策変更の観測報道を受け、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8411)が買い戻されて大幅高となり、りそなホールディングス(8308)は一時+7%超高の急騰となりました。

また、野村ホールディングス(8604)など証券株も値を上げて引けています。

新興市場では、ブランジスタ(6176)が急落し、ブライトパス・バイオ(4594)も値を下げました。また、ZUU(4387)やシェアリングテクノロジー(3989)も下落しています。一方、メルカリ(4385)が小幅上昇となり、串カツ田中ホールディングス(3547)は久々に急騰して引けました。

***投信1はLIMOに変わりました***

青山 諭志