はじめに

苦手な仕事を任されてしまった場合、つい逃げたくなってしまう人も多いかもしれません。ただ、プライベートであればいざ知らず、仕事の場ではどうしても逃げられないこともあります。

また、いつも逃げてばかりいると、将来のキャリアにマイナスになることがあるため、しっかりと状況を見極めて選択をするのがおすすめです。

今回は、苦手な仕事への対処法などをご紹介していきます。

目次

1. 苦手な仕事でも、初めてやる仕事ならとにかく挑戦してみよう
2. 苦手な仕事をどうしてもやらなければ!こんなときはどうする?
3. 苦手な仕事にあえてチャレンジ!メリットは意外に大きい!?
4. 苦手な仕事から逃げた場合のメリットやデメリットは?
5. 苦手なのは本当に仕事?苦手な仕事と人間関係の関係は?
6. こんなときは注意が必要!苦手な仕事でうつ病になることも!?
7. 苦手な仕事を把握すれば、転職や就職にも役立つ!

1. 苦手な仕事でも、初めてやる仕事ならとにかく挑戦してみよう

オフィスワークの中では、たまたま苦手な仕事を割り振られてしまうこともあり得ます。また、余り得意でない業務の担当者に抜擢されてしまったというケースもあるかもしれません。

特に初めてやる仕事を任された場合はどうしても苦手意識が芽生えがちなため、精神的なプレッシャーや「自分にはできない」や「こんな仕事は嫌い」などのネガティブな気持ちを抱えて、不安やイライラが募ってしまうというケースもあります。

このような場合、早めに気持ちを切り替えないと、辛い気持ちを抱えたまま毎日を過ごすことになってしまいます。「やったことがない」や「経験が不足している」といった理由で苦手意識を持っているときには、まず仕事にトライしてみましょう。実際に仕事を始めてみれば、思いのほかスムーズに遂行できることもあります。

最初から上手にできなくても心配はいりません。初めての仕事に戸惑うのは、社会人の場合でも至極自然なことなので、まずは肩の力を抜いて、リラックスしながら挑戦してみるのがおすすめです。

2. 苦手な仕事をどうしてもやらなければ!こんなときはどうする?

苦手な仕事を割り振られてしまうと気持ちが沈みがちになり、いつもはスムーズにできていたような仕事も、うまくいかないことがあるかもしれません。このような状況になると、どんどん悪循環に陥ってしまうことがあるので、早めに打開策を見つけましょう。

まずは身近な人に相談してみよう

どうしても苦手な仕事をやらなければならないときには、同じ職場で働いている同僚や上司に相談をしてみましょう。仕事の悩みを1人で抱えているとますますストレスが溜まってしまうので、信頼できる相手にちょっと話をするだけで、気持ちが軽くなることも多々あります。

周囲を頼ろう

周囲に頼るという方法も、苦手な仕事をする上で大切です。初めての仕事に挑戦する時は、経験者からアドバイスをしてもらうことで仕事のコツがつかめるかもしれません。知らないことがあれば積極的に質問して失敗を減らすことができれば、苦手意識が変わってくる可能性もあるでしょう。

気持ちにメリハリをつけよう

苦手な仕事をしているときは、気持ちのメリハリをつけることも必要になってきます。休憩時間にはリフレッシュして、すっきりと気持ちを切り替えておくのがベストです。また、仕事の後や週末に、ストレスを発散できるような趣味に没頭するのも良い方法です。

3. 苦手な仕事にあえてチャレンジ!メリットは意外に大きい!?

思い切って苦手な仕事に取り組んでいくと、その仕事が徐々に得意になっていく場合もあります。同じ業務にコツコツと地道に取り組んでいれば、たとえ苦手な仕事であっても1つのキャリアになっていきますので、自分でも気が付かない間にスキルが上がり、将来のキャリアアップに役立つ可能性もでてくるわけです。

例えば電話応対が苦手、と感じていた人がコールセンターに配属になった場合、最初は抵抗を感じるかもしれません。しかしながら、忍耐強く勤めていれば、対応のコツを覚えて最終的には電話応対が得意になることも考えられます。不慣れなときには失敗が多く、トラウマをもってしまうことがありますが、仕事に慣れて成功体験が増えてくれば過去のトラウマも克服することができるでしょう。

どんな仕事でも苦手意識を持って逃げてしまうと、そこからステップアップができなくなってしまう場合もありますので、苦手な仕事にあえてチャレンジすることは、自分を成長させるためにもプラスになります。苦手意識が単なる思い込みだったというケースも少なくなく、思い切ってトライすることで得られるメリットは予想以上に大きいといえます。

4. 苦手な仕事から逃げた場合のメリットやデメリットは?

苦手な仕事から逃げた場合は、どのようなメリットやデメリットが考えられるでしょうか?

苦手な仕事から逃げた場合のメリット

苦手な仕事を断る、また、職場を変えるといった方法で苦手な仕事から逃げた場合、次のようなメリットが得られます。

・精神的なストレスがなくなる
・新たな気持ちで再出発ができる

精神的なプレッシャーから解放される点は、苦手な仕事から逃げた場合の大きなメリットといえます。また、辛い思いを抱えて仕事を辞めた場合などは、性格や能力の点で、たまたまその業務や職場が自分にあっていなかった可能性もあるため、以前とは打って変わって業績が上がるかもしれません。

苦手な仕事から逃げた場合のデメリット

ただ、苦手な仕事から逃げた場合、以下のようなデメリットがある点も押さえておいたほうが良いでしょう。

・キャリアアップがしにくくなる
・職場での評価が下がる
・逃げ癖がついてしまう

苦手な仕事を克服することはキャリアアップにはプラスになるケースが多々あります。こういった仕事から逃げ続けていると、結局は自分のキャリアにもマイナスになる可能性があり、職場での評価が下がってしまう可能性があります。

また仕事から逃げる癖がついてしまった場合、その後も同じような状況に遭遇したときについ逃げてしまい、キャリアアップが遠のくといったリスクも生じてきます。

苦手な仕事を避けるときにはあくまで自分の成長や可能性を拡げるための回避となるようにして、単なる逃げ癖にならないように気をつけましょう。

5. 苦手なのは本当に仕事?苦手な仕事と人間関係の関係は?

「仕事が苦手」と感じている場合、問題の原因は仕事の内容そのものではないケースもあります。例えば、同じ業務を行うに当たっても、職場の雰囲気が悪いときには、やりにくいと感じることがあるかもしれません。

実際、上司や先輩、同僚との相性が悪いと、コミュニケーションがスムーズにいかなくなり、ミスや伝達不足がどうしても増えてきます。通常であれば難なくこなせる仕事に対しても苦手意識を持ってしまうケースがあるわけです。

また、パワハラやセクハラが横行している職場で働いていると、精神的に疲れることが多く、同僚や上司の悪口なども多い傾向があり、仕事に対するモチベーションも低下しがちなのが問題です。

こういった人間関係や職場の雰囲気などが原因で、自分の業務が苦手な仕事になってしまっているときには、早めに見切りをつけるのも1つの手立てといえます。職場環境は一般的に自分の力だけで変えることが難しいので、この場合は転職を考えたほうが良い結果に繋がる場合もあるでしょう。

6. こんなときは注意が必要!苦手な仕事でうつ病になることも!?

苦手な仕事にチャレンジすることは大切ですが、心身ともに健康であることが第一です。自分の精神状態に無頓着だと、いつの間にかうつ病などの病気に罹患している可能性もあります。

実際、苦手な仕事のストレスやプレッシャーから、うつ病になってしまう人もいます。誰にも悩みを相談できずにいる場合はとくに注意が必要で、ストレス過多の状態になり、自殺などの取り返しのつかない事態に陥るケースもあります。

うつ病の代表的な症状に挙げられるのが、例えば次のような状態です。

・朝起きるのがつらい
・食欲がない
・何に対しても興味や意欲が持てなくなった
・よく眠れない
・考えがまとまらない
・頭痛や肩凝りなどを抱えている

このような不調は、うつ病の人に多く見られる症状です。ちなみに新型と呼ばれるうつ病の場合は、過眠傾向やイライラ感なども症状の1つです。うつ病は、自分では気がつかないうちに罹患していることもあります。「うつ病かもしれない」と感じたら、早めに心療内科などを受診して医師のチェックを受けておいたほうが良いでしょう。

また、普段から早めに休息をとるなどの方法で、ストレスを重症化させないようにしましょう。

7. 苦手な仕事を把握すれば、転職や就職にも役立つ!

就職や転職をする際には、自分が得意な仕事を把握して活動を進めるのが成功のキーポイントといえます。得意な仕事がすぐに浮かんでこない場合、意外に役立つのが苦手な仕事のリストアップです。どうしても向いていない仕事、やりたくない仕事をピックアップしていくことで、自分自身の能力やスキルも把握しやすくなるでしょう。

例えば、人と話をする仕事が苦手な人は、営業や接客などのコミュニケーション能力で業績が左右されるような職種に対しては、苦手意識を持つかもしれません。こういった人の場合、パソコン作業が好きでさらに専門的な知識があれば、エンジニアやプログラマーなどの仕事に向いていることもあります。
苦手なことと得意なことをそれぞれはっきりとさせることで、自分の能力を発揮しやすいような職場を選んで応募していくことができるでしょう。

自己分析は、新卒既卒を問わずこれから応募する会社や仕事を選ぶ際に、ぜひ行っておきたい作業です。転職や就職に向けて活動をしているときには、自分の苦手な仕事をリストアップして得意な仕事を把握してみましょう。

おわりに

苦手な仕事に取り組むべきかどうかで迷ったら、なぜ苦手と感じているのかを冷静に考えてみるのがおすすめです。

今回ご紹介したように、苦手な仕事がキャリアアップにつながることもありますので、場合によっては気持ちを奮い立たせてチャレンジしたほうが将来にプラスになります。

精神状態や職場環境なども考慮しながら、その都度苦手な仕事との向き合い方を考えていきましょう。

LIMO編集部