”もちっ”とした食感が特徴の「ういろう」。小腹がすいたとき、お茶のお供として楽しめるういろうを、名古屋駅でお土産に買ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。

ういろうといえば愛知県を代表するお菓子というイメージがありますが、実は外郎(ういろう)は山口県を代表するお菓子でもあります。その、ういろうを巡って議論が巻き起こりました。

「ういろう」は愛知県の名産? それとも山口県?

投信1編集部の編集会議での一場面。

山口県人の編集部員が愛知県人の編集部員に「山口の外郎(ういろう)は愛知のよりうまい」と言い切る場面がありました。

すると愛知県人がこう言い返します。

「山口のういろう? ういろうといえば愛知でしょ。山口のういろうなんて食べたことないし、そもそも聞いたこともない」

お互い「こっちのほうがうまい」と言い合うばかりで、一向に収まりがつきません。

そこで後日、山口県から出張で東京に来る人に山口のういろうを買ってきてもらうことに。また、愛知県人は実家から愛知のういろうを送ってもらい、ういろうの食べ比べをすることになりました。

愛知県のういろうはお土産の代名詞

愛知県人が今回、実家から送ってもらったのは青柳総本家の「ひとくちういろう」。

 

愛知のういろうは、食べた後にしっかりとおなかにたまる、食べ応えのあるお菓子です。

また「ひとくちういろう」はしっかりと密封されているので日持ちがし、お土産には最適です。味のバリエーションも豊富ですが、抹茶味は特に美味しく感じます(もちろん個人差はあります)。

愛知県人いわく「久しぶりに食べてみて、子供の時からの味そのままで、あらためて愛知のういろうは懐かしさとともにうまい」。

山口県の外郎は驚異の○○感

さて、山口県からお土産として持ってきてもらった外郎(ういろう)。今回は御堀堂の「黒外郎」と「白外郎」です。

東京への出張ついでに持ってきてくれた人はこう言い残し、別の仕事に向かいました。

「本当は生外郎を食べてもらいたいのだけれど・・・」

 

さて、山口の外郎の包装を開けてびっくり。山口の外郎は愛知のういろうと違って、きめが細かく、つやつやしています。

そして山口の外郎は、愛知のういろうでは感じることのないプルプル感があります。

それぞれを切ってみた

愛知と山口、それぞれの見た目があまりにも違うので切ってみたくなりました。

そして、切ってみました。

 

切っただけでも素材の違いが感じ取れます(左が山口県の外郎、右が愛知県のういろう)。

山口の外郎を曲げてみた

山口の外郎があまりにもプルンプルンしているので、思わず曲げてみたくなりました。

そして、曲げてみました。

こんな感じで大きく曲がります。よく曲がります。こんなに曲げても割れないのは、なぜなのでしょうか。

 

その理由は材料の違いにあるようです。愛知のういろうは米粉、山口の外郎はわらび粉でできています。

山口県人の編集部員は「わらび粉の外郎の方が断然うまい」と言い切ります。

さて、愛知県人は山口県の外郎をどう評価するのでしょうか。

愛知県人が山口県の外郎を食べてみた結果はいかに

「山口のういろうなどは食べたことがない」といっていた愛知県人の編集部員。

早速、一口食べてみました。

「同じういろうといっても別の食べ物!」という第一声。驚きを隠しきれません。

では、どちらのういろうが好きかと聞くと、こう答えました。

「お茶菓子としては、山口のういろうのほうがわらび粉を使っていることもあり、食感と見た目が上品な感じで個人的には好み。ただ、”食べた感”が残るのは愛知県のういろう。それは米粉を使っているからかもしれない。食べるシーンによりけりではないか」

さて、みなさんは、愛知県のういろうと山口県の外郎のどちらが好みでしょうか。

LIMO編集部