ファミリーレストラン(ファミレス)に小さい頃からお世話になっているという方も多いのではないでしょうか。今回はファミレスの中からすかいらーくグループの動向や社名の由来について見てみたいと思います。

すかいらーくグループとは

すかいらーくの前身である「ことぶき食品有限会社」は1962年4月に設立されました。その後1969年7月に「株式会社ことぶき食品」に組織変更されます。また、1974年11月には商号が「株式会社すかいらーく」へと変更になりました。

1978年7月には東京店頭市場に上場し、株式を公開。さらに、1982年8月には東京証券取引所市場第二部に、84年6月には東京証券取引所市場第一部に上場します。

2006年6月にはMBO(マネジメント・バイ・アウト)を発表。同年9月には上場廃止となりますが、その後、収益体質の改善を図り、2014年10月に東京証券取引所第一部に再び上場を果たしました。

長い歴史の中で株式市場でのポジションを着実に上げつつ、その後様々な施策を経て再上場するなど、資本市場を上手に活用してきた企業といえるでしょう。

すからーくグループのブランドとは

すかいらーくグループは現在様々なブランドからなっています。ちなみに、以前あった「すかいらーく」ブランドのファミレスは、2009年10月閉店の川口新郷店を最後に現在ではすべてクローズされています。以下、主なブランドをご紹介します。

  • ガスト
  • バーミヤン
  • ジョナサン
  • 夢庵
  • ステーキガスト
  • グラッチェガーデンズ
  • 藍屋
  • Sガスト
  • 魚屋路

ガスト

ガストは1992年3月に小平店が1号店としてオープンしました。「ガスト」とはスペイン語で「おいしい」「楽しく味わう」という意味です。オペレーションが効率的で気軽に使える店として定着しているのではないでしょうか。

バーミヤン

中華料理が気軽に楽しめるバーミヤンは、1986年4月に1号店として鶴川店がオープンしました。その名はアフガニスタンの古都が由来。アフガニスタンのバーミヤンはシルクロードの中継点で、東西の文化が行き交う都市として栄えたそうです。

ジョナサン

ジョナサンは1980年4月に1号店として練馬高松店がオープンしました。「ジョナサン」は米国でポピュラーな男性の名前が由来とされます。

夢庵

夢庵は1994年1月に1号店が新百合ヶ丘にオープンしました。夢庵の名前の由来は隆慶一郎の小説「一夢庵風流記」の題名の引用です。

ステーキガスト

ステーキガストは2010年3月に1号店として大和店をオープンしました。おなか一杯ステーキを食べられるのが本当にうれしいですね。

グラッチェガーデンズ

グラッチェガーデンズは2001年3月に1号店として大宮大和田店をオープンしました。ブランド名にもある「グラッチェ」は、ご存じの方も多いかと思いますが、イタリア語で「ありがとう」という意味です。

藍屋

藍屋は1983年11月に与野バイパス店を1号店としてオープンしました。藍屋の由来は「出藍の誉れ」という言葉から来ており、「すかいらーく」ブランドを超えて「藍屋」がさらに大きくなるようにとの願いが込められています。

Sガスト

Sガストは2001年1月に1号店として赤坂店をオープンしました。Sは、「セレクト」「スペシャル」「スモール」「スピード」「スマイル」の5つの単語の頭文字が由来です。

魚屋路

魚屋路は1999年6月に練馬春日町店が1号店としてオープンしました。

すかいらーくの社名の由来とは

さまざまなブランドを運営するすかいらーくですが、社名の由来はどのようなものなのでしょうか。

同社の企業サイトには以下のように説明されています。

すかいらーくは、澄みきった青空に向かって天高く羽ばたく鳥“SKYLARK=ひばり”の意味です。

 

「すかいらーく」とは英語で「ひばり」の意味だったというわけです。

株式会社すかいらーくの前身であることぶき食品は、1962年(S37年)に保谷市(現 西東京市)“ひばりが丘団地”の片隅で小さなひもの食品店を開業しました。その後、1970年(昭和45年)にファミリーレストランすかいらーく1号店・国立店(府中市)を出店する際に、起業精神を忘れないという意味を込め、創業の地“ひばりが丘”に由来したものです。

 

そして、ひばりの由来は「ひばりが丘団地」という地名だということがわかります。

すかいらーくブランドの店舗がなくなった今も、グループ名が「すかいらーくグループ」であることには、創業の精神を忘れないという経営者の想いが反映されていそうです。

出所:沿革「すかいらーくグループ」

LIMO編集部