自分を嫌いになりそうなことが、生きていると何度かありますよね。何て自分はダメなのだろうと自分を責めては落ち込む。でもその責め方、大げさになってはいませんか?

落ち込んでいると、必要以上に自分を責めてしまうことがよくあります。必要以上に自分を責めれば冷静さを欠き、とるべき行動もとれなくなってしまうでしょう。

自分を嫌いになりそうなときこそ、冷静な判断をして行動する必要があります。そのためにも大げさに自分を責めず、客観的視点を持つようにしましょう。そのために考えたいことをご紹介します。

大げさに自分を責めていないか

自分が嫌になりそうになると、視野が狭くなります。自分のことばかりが頭にあり、大げさに自分を責めてしまうことはよくあることです。あなたの「自分の責め方」は本当に正しいのか、自分から一度離れてみましょう。

自分と同じような失敗をしたり、同じ悩みを持っている人はいませんか? 周囲に相談すると、「同じことで悩んだ経験がある」と返されることもしばしばあります。あなたと同じような失敗や悩みは、多くの場合、既に先人たちが経験してきているのです。

必要以上に落ち込むことなく、「失敗したり悩むのは自分だけではない」「誰もが通る道」といった視点を持ってみましょう。

分不相応ではないか

自分を嫌いになりそうなときには、「理想と現実の自分がかけ離れている」ことがよくあります。自分が理想とする姿は、本当に自分にふさわしいのか、今一度考えてみましょう。

人間は十人十色であり、誰でも得意不得意があります。「あの人のようになりたい」「これを手に入れたい」と思っても、それに見合う性格・気質・体力・能力・コミュニケーション能力などを自分は持ち合わせているでしょうか。

好きなもの・できることは、人によって異なります。自分に見合わないものを求めていても、本当の満足は得られないでしょう。自分の好きなもの・できること、逆に嫌いなこと・できないことをきちんと見定め、目標としましょう。

「普通」を疑う

普通にできない自分に、落ち込むこともあるでしょう。「普通」というと自然にしていればできることのようですが、普通になるために努力している人は多いものです。就職や婚活を経験し、「普通が難しい」と口にする人も少なくありません。

そもそも普通という概念自体、実際はないに等しいものです。「普通」は時代とともに移り変わりゆくものであり、それだけ脆い価値観とも言えるでしょう。移り変わる普通よりも、揺るぎにくい自分の価値観を探してみませんか。

急ぎ過ぎていないか

新しい自分に変わろうと努力するものの、うまくいかなくて落ち込むこともあるでしょう。何事も同じですが、努力しても結果はすぐには出ないもの。うまくいくときもあれば、いかないときもあり、試行錯誤を続けながら少しずつ前に進んでいくものです。

自分は急ぎ過ぎていないか、一度考えてみましょう。うまくいかない日があっても「こんな日もある」「次は頑張ろう」と肩の力を抜き、また明日から挑戦していきましょう。

冷静に自分を見つめよう

大げさに落ち込むことがなくなれば、冷静に自分を客観視することができるようになります。本当に自分ができることを、自分のペースで、着実に進めていくことができるようになるでしょう。今抱える問題を乗り越えることができたり、自分なりの答えを出せるようになることでしょう。

宮野 茉莉子