六本木と赤坂の間に位置し、東京ミッドタウン檜町公園に隣接する「六本木4丁目」。この地に、三井不動産レジデンシャルによる超高級マンション【パークマンション檜町公園】がひっそりと販売され、水面下で完売しました。「55億円」という日本最高額の超高級マンションでありながら、謎に包まれた同マンション。その全貌に迫ります。

六本木4丁目は都内屈指の高級住宅街

パークマンション檜町公園が位置するのは、港区六本木4丁目。元々毛利家の屋敷があった檜町公園や、赤坂氷川神社、日本銀行氷川寮などがある、都内でも有数の緑を誇るエリアです。住所は六本木ですが、実際に行ってみると、とても閑静な住宅街であることが分かります。

周辺には三井不動産による「パークマンション六本木」や「パークマンション赤坂氷川坂」、東急不動産による「ブランズ赤坂」、「ミッドガーデン赤坂氷川」「東急ドエルプレステージ赤坂氷川町」、野村不動産による「プラウド赤坂氷川町」などがあります。どれも億ションとして名高いマンションばかりです。

最近では超高級タワーマンションとして檜町公園に隣接する「パークコート赤坂檜町ザ・タワー」、野村不動産の超高級低層マンション「プラウド六本木」、森トラストグループによる「フォレセーヌ赤坂檜坂」などの新築マンションが次々に完成しました。またミッドタウンに隣接する立地で、東急不動産による「ブランズ六本木ザレジデンス」が分譲中です。

ちなみにミッドタウンは賃貸で借りることができ、リッツカールトンのサービスを受けることができます。その名も「ザ・パークレジデンシィズ・アット・ザ・リッツ・カールトン東京」。お値段は1LDK62㎡で約56万円です。

パークマンション檜町公園の価格

それでは、パークマンション檜町公園の全貌に迫りましょう。パークマンション檜町公園は、同じく三井不動産の分譲したパークマンション六本木に隣接しています。

パークマンションとは、三井不動産のマンションブランドである「パークシリーズ」の中での最高位のブランド。特別な立地に建てられたマンションしかその名を冠することができないため、パークマンションの数は非常に少なくなっています。

隣接するパークマンション六本木も、価格帯が1億9,000万円 ~ 3億5,000万円と超高級マンションですが、それでもパークマンション檜町公園とは比べものになりません。

パークマンション檜町公園は最高価格が55億円。7階最上階の部屋は580平方メートル(176坪)となっており、坪単価は3,129万円にもなります。都内の高級住宅街における坪単価が330~600万程度ですので、いかに価格が凄まじいかということが分かりますね。

パークマンション檜町公園はどうすれば購入できたのか?

このマンションが特異的だったのは、一般的な広告を一切やっていなかったこと。WEB広告はおろか、SUUMOなどの不動産ポータルサイト、雑誌広告も一切行われずに完売してしまいました。それでは一体、どのようにして居住者はパークマンション檜町公園を購入したのでしょうか?

実は三井不動産レジデンシャルは、高級マンションの購入希望者に対して「三井グランディオーソ(イタリア語で壮大に、堂々と、という意味)」という会員制サロンを提供しています。この「三井グランディオーソ」を通じて、パークマンション檜町公園は販売されました。

三井グランディオーソは1996年に創設。麻布十番に会員専用のサロンが設置されています。パークマンション檜町公園は、三井グランディオーソの会員の中でも、特にVIPな顧客に限定して情報が提供されたといいます。

パークマンション檜町公園購入者の中には芸能人や特別な方も多いという噂ですが、関係筋によると、最上階のペントハウスは香港系の財閥が購入したとのこと。55億円という破格の不動産は、やはり海外の資産家でないと買えないのかもしれません。

まとめ

パークマンション檜町公園、いかがでしたでしょうか。今まで日本で分譲された高級マンションの最高金額はドムス南麻布の44億円というのは有名な話ですが、それを大幅に上回る金額で売りに出され、それがすぐに売れてしまったことが驚きです。パークマンション檜町公園は後世まで語り継がれる、伝説のマンションとなりそうです。

マンションジャーナル