北欧ハスクバーナが斬新でユニークなバイクを発表

筆者撮影(以下同)

扱いやすい375cc、693ccクラスを日本市場に投入

3月13日、東京・青山にてハスクバーナ・モーターサイクルズ・ジャパンが、新型モデル「VITPILEN401(ヴィットピレン401)」「SVARTPILEN401(スヴァルトピレン401)」「VITPILEN701(ヴィットピレン701)」の3台をメディアにローンチした。

これらはEICMA2017(ミラノショー)でワールドプレミアされたものだが、今回、日本市場に導入することが決定し、ハスクバーナ・モーターサイクル・ジャパン代表のブラッドリー・ヘイギ氏がアンベールした。

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この3台はリアル・ストリート・モーターサイクルと位置づけられ、ストリートカルチャーそのものを体現する存在意義を持っている。既存のモーターサイクルの常識を打ち破るような斬新でユニークでありつつもシンプルさもあり、初心者から上級者まで幅広いライダーに対応したモデルとなる。

ちなみに車名の「ヴィット」はスウェーデン語で「白」で、「スヴァルト」は「黒」、ピレンは弓矢の「矢」の意味がある。またSVARTPILEN401は、VITPILEN401ベースにブロックタイヤを装着した、デュアルパーパスモデルとなる。3台ともエンジンは水冷4ストローク単気筒を採用し、401の排気量は375cc、701は693cc。

VITPILEN401はKTM 390DUKEよりシート高が5mm高く、車重は1kg軽い。

 

SVARTPILEN401はブロックタイヤを装着し、よりアグレッシブなデザインとなる。

 

VITPILEN701は693cc単気筒エンジン搭載で、乾燥重量が157kgと軽量となっている。

320年以上の歴史があるハスクバーナ社とは

ハスクバーナと言えば、エンデューロ、モトクロス、スーパーモトといったオフロード寄りのマシンを製造・販売し、モータースポーツの分野においても活躍しているメーカーだ。その歴史は古く、1689年にスウェーデン国王の命令により、兵器工場を建設したことからスタートしている。

1872年にミシンの製造、1896年には自転車の製造、1903年には最初のモーターサイクルを発表。1987年にはモーターサイクル部門がイタリアの二輪メーカーCagiva(カジバ)に売却され、2007年にはBMWが買収し、2014年にはオーストリアの二輪メーカーであるKTMファミリーとして、フサベルと統合し、新生ハスクバーナとしてリブートした。

低価格を実現した理由は生産国にあった

特に今回注目したいのが、VITPILEN401とSVARTPILEN401の価格だ。400ccクラスで77万7000円というのはハスクバーナにしては安い。それを可能にした理由としては、パーツをインドで生産し、組み立てはスウェーデンで行なっていることがある。

さらにKTMファミリーに加わったこともあり、エンジンやフレーム、サスペンション、ブレーキは、KTMの390DUKEと同じものを使っている。ちなみに390DUKEの兄弟車であるKTMのRC390とは、キャスター角やフロントサスペンションストロークが若干違う。

日本メーカーの400ccクラスで一番安いモデルで比較してみると、ホンダCBR400Rは69万9840円、ヤマハMT-03は56万7000円、カワサキNinja 400は69万9840円、すでに生産終了しているがスズキのグラディウス400 ABSは83万1600円となる。ヤマハはインドネシア、カワサキはタイの工場で生産することで低価格を実現している。

VITPILEN401の視認性が高く未来的でシンプルなメーターは、グローブをはめた状態でも使いやすい。

 

SVARTPILEN401には、タンクバッグが装着できるワイルドな樹脂キャリアを装備。VITPILEN401にも装着可能。

中型免許で乗れて、安い、軽い、足が届く

輸入バイクというと高価格で大排気量、大きく重いというイメージがあって、乗る人が限定されるが、VITPILEN401とSVARTPILEN401は日本車と変わらない価格で、なおかつ軽量小型、足つき性に優れているため、日本車のライバルとなるだろう。

今回発表された3台のマシンは、3月23日(金)~25日(日)に東京ビッグサイトで開催される「東京モーターサイクルショー」でも展示されるので、興味ある方は見て、触って、またがって、足つき性も確認してみてはいかがだろうか。

■VITPILEN401 ■SVARTPILEN401
エンジン形式:水冷4ストローク単気筒DOHC 4バルブ
総排気量:375 cc
ボア × ストローク:89 × 60 mm
最高出力:32 kW(44hp)/ 9,000 rpm
最大トルク:37 Nm / 7,000 rpm
サスペンション:WP製倒立フォークφ43 mm / WP製モノショック
シート高:835 mm
燃料タンク容量:約9.5 ℓ
乾燥重量:約148 kg(VITPILEN 401)/ 約150 kg(SVARTPILEN401)
価格(税込):77万7000円(VITPILEN401 / SVARTPILEN401)
発売時期:2018年4月予定

■VITPILEN701
エンジン形式:水冷単気筒4ストロークOHC 4バルブ
総排気量:693 cc
ボア × ストローク:105 × 80 mm
最高出力:55 kW (75hp)/ 8,500 rpm
最大トルク:72 Nm / 6,750 rpm
サスペンション:WP製倒立フォークφ43 mm/ WP製リンク式モノショック
シート高:830 mm
燃料タンク容量:約12 ℓ
乾燥重量:約157 kg
価格(税込):135万5000円
発売時期:2018年7月予定

鈴木 博之

参考記事

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鈴木 博之

出版社で雑誌の編集者を経験したのちフリーランスとして活動。
現在は自動車雑誌をメインに、オウンドメディアやニュース配信サイトでの記事執筆も行っている、マルチ編集・ライター。