年収1,000万円超の人はサラリーマンの約4%という現実

あなたの周りに年収1,000万円以上を稼いでいる、という人はどれくらいいますか? 大手企業にお勤めであれば、上司は皆そうだとか、あるいは自分自身がそうだという人も少なくないかもしれません。「1,000万円プレーヤー」を目指して日々スキルアップに励んでいるという人もいるでしょうし、一方で、少し遠い存在だな、と考えている人も多いでしょう。

実際のところ、年収1,000万円超の人というのはどのくらいいるのでしょうか。国税庁が2017年9月に発表した平成28年分の「民間給与実態統計調査」によれば、1年を通じて勤務した給与所得者は4,869 万人(男性 2,862 万人、女性 2,007 万人)。その1人当たりの平均給与は422万円(男性521万円、女性280万円)となっています。年収1,000万円超を稼いでいる人は全体のわずか4.2%にすぎません。

1,000万円プレーヤーはサラリーマンの中でもほんの一握りであり、それゆえにサラリーマンが目指す到達点のひとつといっても過言ではないでしょう。では、実際に1,000万円プレーヤーになった人は、その高みにたどりついたことで何らかの変化を感じているのでしょうか。

「実は手元に残るお金も気持ちも特に変わらない」というのは本当か?

実際に年収1,000万円プレーヤーだという人に話を聞いてみると、「年収が1,000万円になっても特に変化を感じなかった」という人が多くいることに驚きます。これは、年収が上がったことで税金や社会保険料もアップしていくことも理由のひとつのようです。可処分所得で見た場合には、年収が1,000万円になる前となった後の差がほとんどないケースもあるといい「むしろ苦しくなった気がする」という人もいるほどです。

また、ある大手企業の管理職で年収が1,000万円を超えているという男性は「年収が1,000万円を超えたからといって、特に心境の変化や達成感を感じることはなかった」といいます。理由を聞いてみると、「この会社に入社した以上、ある程度の年次・役職になれば年収1,000万円に到達することは入社の段階でイメージできていたから」とのこと。もしかすると、こうした人々にとっては単に予定されていたことが現実になっただけ、と受け止められているのかもしれません。

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