仕事を始めてある一定の期間がすぎると、異動や転職、退職などさまざまな理由で組織のメンバーが入れ替わっていきます。こうした流れの中で、かつての職場の上司や同僚、部下が集まる「プチ同窓会」が開催されている、というビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。

退職・転職していても、多少遠方に住んでいても、かつての仲間との会合には都合のつく限り参加するという人がいる反面、「特に会いたくない人がいるわけでもないが、こうした会には絶対参加しない」という人がいます。

一体なぜなのでしょうか、それぞれの言い分をまとめてみました。

【行かない派】行っても前向きな話が聞けない、批判ばかりだから

あまり多数派とは言えないかもしれませんが、かつての仲間との会合に参加しないという人から聞かれた理由の多くが「行ったところでほとんどが思い出話ばかり」「昔はよかった、と新しいものを批判する話になりがち」「前向きで刺激になる話が何もない」という意見。特に50代以上のビジネスパーソンから、そういった意見が出てきました。

もちろん話のテーマや展開にもよるのでしょうが、過去を懐かしむだけで、現在のことを批判するような論調がメインになってくると、あまり居心地がよくないうえ、新しいことを取り入れる前向きな気分もそがれてしまうので、何度か出席してはみたものの、そのうち行かなくなった、ということが多いようです。

一方、行かない理由が「自分の側」にある、という人もいます。「自分が新しい刺激を人に与えられそうにないとき、愚痴ばかりになってしまいそうなときは行かないようにしている」「何か動きがあるとき、何かしらの報告ができるとき以外は、かつての上司や同僚、部下には会いたくない」という人もいました。

【行く派】初心に立ち返れる、かつての仲間の動向が刺激になるから

もちろん、こうした会合があるときは積極的に出かけていく、という人も多いものです。また、大阪で開催される会合に東京から駆けつけているという人、かつて海外赴任先で同僚だった人の集まりが今でも定期的に現地で開催されるので行けるときは行くようにしている、という人も。

その理由を尋ねると、「かつて一番自分が厳しい状況にいたときの仲間と当時の話をすることで初心に立ち返り、また頑張ろうと思うことができる」「かつての仲間の現在の動向が刺激になる」「声をかけてもらえることがありがたい」という声が聞かれました。

退職・転職後にこれまでとは違う新しいビジネスに取り組んでいる人と、異動したかつての仲間との間で、当時在籍していた組織とはまったく違う分野にもかかわらずコラボレーションが実現した、というケースもあるようです。また、かつての仲間とのつながりから新しいネットワークが広がることもあるといい、そうしたことからもむしろ古い縁を切らないようにしているという人もいました。

ところで、行かない派にはあまり人気がない「思い出話」ですが、「単純に思い出話は面白い」「同窓会は、思い出話をするところ」という声もありました。

まとめにかえて

いかがでしたか? この両者の主張ですが、いずれもポイントとしている部分は「明るく前向きな気分になれるか」「やる気につながるか」ということのようにも感じられます。もしかすると、回によって、あるいは会合の種類によって使い分けているという人もいるかもしれませんね。

みなさんは職場の「プチ同窓会」、参加する派ですか、それともしない派ですか?

LIMO編集部