株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、終値は5日ぶりに19,500円台回復

2017年9月11日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,545円(+270円、+1.4%) 大幅反発
  • TOPIX 1,612.2(+18.7、+1.2%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,030.1(+16.2、+1.6%) 3日ぶり大幅反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,617、値下がり銘柄数:331、変わらず:78
  • 値上がり業種数:31、値下がり業種数:2
  • 年初来高値更新銘柄数:142、年初来安値更新銘柄数:17

東証1部の出来高は14億9,864万株、売買代金は1兆9,899億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅減少となりました。ただ、先週末はメジャーSQ算出に伴う売買の嵩上げがありましたので、実質的には横ばい、もしくは小幅増加と見ていいでしょう。いずれにせよ、様子見スタンスが強いことだけは確かです。

そのような中、円高一服と北朝鮮リスクの後退などを背景に、日経平均株価は終日大幅なプラス圏で推移しました。前場の半ばには一時+292円高になる場面がありましたが、その後は上値が重くなったようです。

それでも高値圏を維持したまま引け、終値では5日ぶりに19,500円台を回復しました。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、上昇率は日経平均株価より小幅に止まりました。

東証マザーズ総合指数は反発するも、出来高・売買代金とも今年最低を記録

東証マザーズの出来高は3,953万株、売買代金は547億円となり、いずれも先週末より減少しました。

週明けの新興市場は個人投資家の模様眺めが一層強くなり、出来高、売買代金ともに今年最低を記録しています。特に、売買代金は連日で600億円を割り込んでおり、これで3日連続して今年最低となりました。

なお、総合指数は3日ぶりに反発して、1,000ポイントの大台割れ危機は少し遠のいた印象です。今後は引き続き、個人投資家の資金流入を後押しするような物色テーマの登場が待たれます。

武田薬品工業や資生堂が買われ、コマツは3日連続の年初来高値更新

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が大幅反発となり、京セラ(6971)や信越化学工業(4063)も大きく値を上げました。また、武田薬品工業(4502)や資生堂(4911)などディフェンシブ銘柄も買われ、いずれも年初来高値を更新しています。

その他では、ローム(6963)が+7%超高となる急騰となり、コマツ(6301)は3日連続で高値更新となったことが注目を集めました。

一方、ダイキン工業(6367)が逆行安となり、三井不動産(8801)も小幅下落となりました。また、ピジョン(7956)やヤマトホールディングス(9064)など内需関連銘柄の一角が冴えない値動きとなっています。

なお、引け後に政府保有株の追加売却が発表された日本郵政(6178)は下落して引けました。

新興市場では、総じて上昇した銘柄が多かった中、窪田製薬ホールディングス(4596)やGunosy(6047)が大幅高となり、串カツ田中(3547)も大幅上昇で引けました。

一方、モルフォ(3653)が大幅安となり、ブランジスタ(6176)も冴えない値動きに終始しています。

青山 諭志