6月に株主総会が終了した後、7月に人事異動があるという会社も多いと思います。また、この季節は、歓送迎会はもちろんのこと「ボーナスが出たから」「ビアガーデンのオープンに合わせて」「夏休みの前に」など、何かと飲み会が続くという方も多いのではないでしょうか。

そうした中、新しい上司になったり、自らが新部署に異動して、飲み代の徴収ルールが変わったことで驚いたという人が少なからず存在します。あなたの会社や部署はどのタイプ?

太っ腹すぎ!「全部上司/先輩のおごり」

証券会社勤務のAさん(30代・男性)は、「私の部署では上司や先輩と飲みにいくとすべて彼らのおごりです」と話します。一方で、部下や後輩と飲みに行く時は全部自分1人で払っているのだそうです。

ちなみに彼らは年収1千万円を超える高報酬。だからというわけではないのでしょうが、たとえ世間一般には若手と呼ばれる年代であっても「目上や先輩の立場の人間がごちそうする」という文化が根付いているようです。「私たちにとってはそれが普通なんです。時々全部払ってくれない人がいたときには、ドケチ伝説が社内を駆け巡りますよ(笑)」(Aさん)。

えらい人ほど懐が痛い「ざっくり年功序列」

部長、課長、係長、一般社員の4人で飲みに出かけて支払金額が2万円だったとき、「部長1万円、課長5千円、係長3千円、一般社員2千円」というような傾斜配分をするのが「ざっくり年功序列」です。

大手インフラ会社勤務のBさん(40代・女性)は、「私の場合、後輩がなかなか入ってこなかったので20代の頃に飲みに行くと言えば目上の人とばかり。そのせいか、上の人たちだけで支払いがほとんど済んでしまって、私が払うといっても端数とか、小銭だけとか。ほとんど支払っていないのと同じだったかもしれません。最近は役職もついて部下もできたので結構お金が出ていきますね(笑)。ちょっと懐は痛いけど、若いころ散々ごちそうになってきたので、順番かなと思います」と話します。

ざっくり年功序列の類似パターンには「上司が大部分を支払い、残りを参加者で割り勘」というものもあります。上記の例なら「上司が1万5千円払い、課長と係長が残り2千円ずつ、一般社員が1千円」というようなイメージです。こちらのケースでも、若手は支払いを免除されることがあるようです。

ちなみに、Bさんの会社ではちょっとした飲み会ならその場で支払いの配分を決めますが、大規模な宴会では事前に傾斜配分表を作って上司の承認を得てから徴収するとのこと。また、歓送迎会などでは、歓迎される人や送別される人からは徴収せず、彼らの飲食代、お花代やお餞別の品物代なども含めて他の参加者で負担するようです。

そこまでするの?「1円単位まで割り勘」

異業種から最近ある大手銀行に転職したCさん(20代・男性)。自らの歓迎会の当日、自分にも会費の徴収があって驚いたといいます。

「しかも、上から下まで全員一律の割り勘だったんですよ。それも1円単位ですよ! 驚きました。短い在籍期間でしたが、新卒で入社した会社では年功序列の支払いだったんです。歓送迎会の対象になる人からもらったこともありませんでしたし。銀行ってやっぱりお金にこだわるんですかね? それとも僕のいる部署だけなんでしょうか」(Cさん)。

一方、メーカー勤務のDさん(50代・男性)は、担当役員が変わって急に割り勘になったことに戸惑いを隠せないといいます。

「私たちも若いころは上司や先輩に払ってもらってきました。だから自分たちが少し多めに払うのは当然だと思ってきたんです。それが、担当役員が変わったら『なんで一律じゃダメなんだ。一律の方がわかりやすいだろ』、この一点張りですよ。仕方ないので一律にしたら若手からは大ブーイングです。来ない人も出始めてしまって…さすがに歓送迎会の対象者から取ろうとはしないですけど」(Dさん)。

飲み代の払い方は上司のポリシーによっても大きく影響されるようです。

まとめ

いかがでしたか。昨今では参加するかしないかもかなり自由に選べるようになってきているという会社や部署の飲み会。もしかするとこうした変化に合わせて飲み代の支払い方も変わっていくのかもしれません。

LIMO編集部