投信1編集部によるこの記事の注目点

  • タワーマンション(タワマン)はホテルのようなフロントサービスなど一般的なマンションとは一線を画す仕様や、中古物件でも値崩れしにくいと言われることなどから人気を博しています。この調査は、中古マンション相場サイト「マンションマーケット」のデータをもとに、23区の中でもタワーマンションが多い「港区」「中央区」「品川区」の3区のタワーマンションと一般のマンションの価格動向の違いを検証したものです。
  • その結果、2005年の築年当時と2017年現在の価格の比較では、港区の一般マンション以外はすべて価格が上昇していることが判明。また、中央区ではタワーマンションと一般マンションの価格上昇率に他の2区ほどの差はなく、一般マンションも高い資産性を有していることがわかりました。
  • マンションの資産性は、単にタワーマンションだから高くなるということではなく、一般マンションであっても、その立地や利便性による価値が高ければ、それに応じて高くなると言えるでしょう。

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地上20階以上の超高層マンション、「タワーマンション」は、通称‟タワマン”と呼ばれ、憧れる方も多いのではないでしょうか。タワーマンションといえばホテルのようなフロントサービスや、コンビニ、スポーツジムなどの施設を敷地内に併設しているマンションも多く、一般的なマンションとは一線を画す仕様に驚くことも少なくありません。それに伴い、マンション価格は比較的高額なものが多いですが、中古物件でも値崩れしにくいといわれていることも人気の一つです。

そこで今回マンションサプリでは、タワーマンションと一般のマンションの価格動向の違いを検証すべく、タワーマンションの竣工数が多かった2005年に建てられたタワーマンションとそれ以外のマンションの、2005年当時と2017年現在の価格を比較。23区の中でも、タワーマンションが多い「港区」「中央区」「品川区」の3区を対象に調査しました。

調査概要
※対象エリアは港区、中央区、品川区の3区
※地上20階以上のマンションをタワーマンションとする
※対象マンションは相場情報サイト「マンションマーケット」に掲載されている中古分譲マンション
※対象マンションは、駅徒歩5分(400m)圏内に存在する中古分譲マンション
※徒歩1分=80m換算
※データは2017年6月1日時点

調査結果

3区全てにおいてタワーマンションの価格上昇率が高いものの、中央区は大差なし

2005年の築年当時と2017年現在の価格を比較したところ、港区の一般マンション以外はすべて価格上昇する結果に。港区は、一般マンションの価格ではマイナスとなったものの、タワーマンションにおいては3区の中で最も価格上昇率が高くなりました。

一方、中央区はタワーマンションの上昇率が132.4%に対し、一般マンションは131.7%と、他の2区ほどの大きな差はなく一般マンションの資産性の高さがうかがえます。古くから栄えてきた歴史ある街の多い中央区といったこともあり、マンション自体のスペックだけではない土地特有の価値が際立つ結果と言えそうです。

まとめ

いかがでしたか? この調査以外にも「マンションサプリ」ではマンションに関する役立つ情報をお届けしています。マンションに住んでいる、または住むことを検討しているという方はぜひ参考にしてみてください。

またマンションマーケットでは全国350万件以上の価格データから算出した精度の高い相場価格をご紹介しています。あなたのお住まいの相場を調べてみては?

マンションサプリ