一般的には、以下の特徴が挙げられるようです。
① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行する

現在は、労働時間に対する監視もより厳しくなりました。
違法な長時間労働のある会社には、指導、罰則、厚生労働省のサイト上で公表するなどの措置が取られています。ただ、公表は、「社会的に影響力の大きな企業」の「違法な長時間労働」に限られるため、ブラック企業のすべてが表に出るわけではありません。

ブラック企業を見分けるポイント

ブラック企業を見分けるには、以下のポイントが目安になります。

【高すぎる離職率】
社員の離職で人が不足すれば、残る社員の長時間労働が起きやすいです。社員の業務状況や心理状態を含め、職場環境に負のスパイラルが生じている可能性があります。

【頻繁な人材補充】
ブラックな職場で働き続けたいと思う人はいません。欠員補充が頻繁な企業は、何らかの問題がある可能性があります。事業拡大などによるプラスの求人もあるので、募集の背景を確認しましょう。

【口コミサイトの評判】
ネット上には、企業について既存社員やOHが口コミや評価を投稿するサイトがあります。
個人的な主観ではありますが、一定数になれば、「傾向」は見えてくるでしょう。ブラック企業であればあるほど、離職者が多ければ多いほど、口コミ数は増える傾向にあるといえます。

一つの企業にこだわらなくていい理由

入社してから、ブラック企業だと分かることもあります。
許容範囲を超え、他にメリットがないなら無理して続ける必要はありません。

あなたの人生は、仕事だけではないはず。自分や仕事以外のことを犠牲にする義務はありません。転職経験のない人ほど「会社がすべて」と考えやすいですが、どこで働くかは自由に選べるのです。

ワークライフバランス、年収やキャリアアップなど、目的は人それぞれですが、転職で好条件の企業に入れることもあります。ブラック企業にいると、仕事やスキル、将来の展望以前の問題で頭がいっぱいになってしまうものです。

実力も必要ですが、成長企業で自分も成長できる未来も目指せるのです。ブラック企業で高度な実力が身につく可能性は低いかもしれません。休みが充実すれば、仕事中の気分もパフォーマンスも変わるでしょう。そう考えると、仕事や自分にワクワクしてきませんか?

まとめ

ブラック企業で働くことを望む人はいません。しかし、人は心身が追い詰められたとき、判断力や行動力が鈍るものです。ブラック企業の兆候を感じるときは、身体や心が壊れる前に対処しましょう。

結果的に退職となっても、働く場所はひとつではありません。何を失っても、「健康」だけは維持すれば、新たな道を歩いていけるはずです。

LIMO編集部