毎年10月から12月は多くの自治体で、翌年4月からの保育園入園の一次申込期間となっています。この時期は、申請に必要な書類の準備に追われている人も少なくないでしょう。

昨年8月に子どもを出産した筆者は、産後間もない時期に必要書類を準備し、まだ子どもが首も座っていない時期に書類を提出しに行きました。就労証明書や家庭状況書など、提出に必要な書類については妊娠中からしっかり下調べをしていたため準備万端! しかし、いざ提出する当日に関してはまさかの「え~!なにこれ?」という戸惑いの連続でした。

午前中に行ったのに…書類が提出できない!

筆者が住んでいるのは都心まで電車で40分程度の郊外。10年ほど前から人口が増え始めたいわゆる新興住宅街で、小さい子どもがいるファミリー世帯がとても多く暮らしています。そのため保活激戦区とも呼ばれ、ここ数年で保育園の数も急増しています。

昨年8月に出産し、翌4月からの保育園入園を目指していた筆者は11月中旬の保育所等利用申込受付に向けて妊娠中から着々と書類を準備してきました。そして書類提出日当日。会場場所は自宅から徒歩20分程度の公民館で受付時間が10時~16時。

事前にフォローしていた市の保育入所課が運営する公式ツイッターでは、「混雑が予想されます」とツイートされていました。おそらく受付開始頃は混雑していると予想し、筆者はあえて30分遅らせて徒歩で向かい、10時半頃に公民館に到着。

しかし会場に着いて唖然します。目の前に広がっていたのは、受付開始を待つ赤ちゃん連れのお母さんたちによる長蛇の列。定刻通りに受付を開始しても、受付番号をもらうのですら時間がかかっていたようなのです。そして筆者が受け取った受付番号は、183番でした。

ここで「しまった…10時ちょうどに来ればよかった」とプチ後悔。公式ツイッターでは随時、現在の待ち時間の目安がお知らせされていたのですが、11時の時点では「現在210番のうち、72番の方をご案内しております」という投稿が。つまり、この時点でも筆者含めて100人以上が待たされていたのです。

泣き叫ぶ赤ちゃん、あやし続けるお母さんが100人超え

「書類提出だけだし、1時間程度で終わるだろう」と高をくくっていたのが大間違いでした。それもそのはず、書類提出の窓口はたったの5つ。広い公民館の隅っこに設置された5か所のテーブルで、担当者5人が1人ずつ受付業務をこなしている状態でした。公民館は受付会場ではなく、待ち会場と化していたのです。筆者含めて、いつまでも待たされてイライラしている人が数多くいました。

11時半頃になっても、絶えず赤ちゃんを連れたお母さんが受付をしにやってきます。受付をするほとんどのお母さんが、「え~!? 提出するだけなのにそんなに待つの?」と驚きと絶望が混在した反応をし、受付番号を渡す担当者が「すみません」と平謝り。