株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、実質薄商いの中で一時21,800円台を回復

2019年10月11日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,798円(+246円、+1.2%) 続伸
  • TOPIX 1,595.2(+13.8、+0.9%) 3日ぶり反発
  • 東証マザーズ株価指数 840.2(▲12.3、▲1.5%) 大幅3日続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,231、値下がり銘柄数:807、変わらず:115
  • 値上がり業種数:30、値下がり業種数:3
  • 年初来高値更新銘柄数:30、年初来安値更新銘柄数:12

東証1部の出来高は11億9,714万株、売買代金は2兆1,185億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。特段の新しいニュースはなかったものの、米国株の大幅上昇を背景にリスクオンモードが若干強まりました。売買代金は6日ぶりに2兆円を上回りましたが、ミニSQ算出に伴う嵩上げがあったことを考慮すると、実質的には前日並みだったと推測されます。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。寄り付きから+200円高に迫る水準で推移し、後場の半ばに一時+269円高まで上昇して21,800円を上回る場面が見られました。結局、終値は21,800円をわずかに割り込みましたが、続伸で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きで反発となりましたが、上昇率は日経平均株価を大きく下回りました。これは、日経平均株価を構成するような大型株に対する買戻しが優勢だったことを示唆しています。

東証マザーズ株価指数は大幅3日続落、売買代金は46日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,433万株、売買代金684億円となり、いずれも概ね前日並みでした。個人投資家の物色意欲が停滞し、売買代金は46日連続の1,000億円割れとなりました。

また、株価指数も大幅下落となる3日続落で終わり、大型株式市場と好対照の結果となっています。900ポイント回復が遠のいたばかりか、800ポイント割れに迫ろうとしている中、今後は引き続き、個人投資家の投資意欲の回復次第と言えましょう。

大規模なリストラ発表の7&I HDが急騰、下方修正発表のスズキと良品計画も急騰

個別銘柄では、前日の決算発表で不採算店舗閉鎖や▲3,000人規模の人員削減を柱とするリストラを公表したセブン&アイ・ホールディングス(3382)が一時+6%超高の急騰となり、同じコンビニ株のファミリーマート(8028)も一時+7%高に迫る水準へ急騰しました。

また、前日に決算発表を行ったファーストリテイリング(9983)も大きく値を上げ、エービーシー・マート(2670)は年初来高値を更新するなど、主力小売り株が総じて買われたようです。

さらに、通信株の一角にも見直し買いが入り、NTTドコモ(9437)とKDDI(9433)が揃って年初来高値更新となりました。

その他では、前日に業績見通しの大幅下方修正を発表したスズキ(7269)が悪材料出尽くし感から一時+5%高の急騰となり、同じく業績見通しを引き下げた良品計画(7453)も一時+7%高に迫る急騰となったことが目を引きました。

一方、株価上昇が続いてきた外食株が利食い売りに押され、吉野家ホールディングス(9861)が大幅反落となり、松屋フーズホールディングス(9887)、日本マクドナルドホールディングス(2702)、日本KFCホールディングス(9873)などは大幅続落で引けました。

また、前日の決算発表で業績見通しを大幅下方修正した安川電機(6506)は一時▲4%安に迫る大幅下落となりましたが、その後は買い戻されて終値は小幅安に止めています。

その他では、大型台風19号の接近による臨時休園などが懸念されたオリエンタルランド(4661)が大きく値を下げたのが目を引きました。

新興市場(東証マザーズ)では、そーせいグループ(4565)とサンバイオ(4592)が大幅安となり、アンジェス(4563)など医療バイオ株が総じて売られました。また、メルカリ(4385)も冴えない値動きとなり、ブシロード(7803)も大幅続落で終えています。

葛西 裕一