シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は100円ショップ「セリア」を展開するセリア(2782)の、2019年9月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年10月7日に更新されたセリアの2019年9月の既存店売上高は、対前年同月比102.2%となりプラス成長。内訳は客数101.7%、客単価が100.5%でした。

また全社売上高も109.5%で、既存店及び全店ともにプラス成長となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

既存店売上高は、8月まで全ての月で対前年同月比マイナス成長が続きましたが、9月はプラス成長に転じました。客数はプラス月とマイナス月が半々の状態ですが、客単価は9月に今期初めてプラスとなり、売上高のプラス成長につながりました。

全社売上高は、全ての月でプラス成長を維持する中で、9月の109.5%は今期最高数値となり上期を終えました。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は、2018年1月の7,390円を天井に下落中です。階段状の下落が長期間続いた後、本年6月から2,500円付近で値動きが停滞しました。しかし8月以降徐々に上昇しており、現在は2,700-2,800円付近での取引が続いています。

既存店売上高の不振が続きましたが、9月はプラス成長に転じました。客数と客単価がともにプラスとなっており、9月の状態を下期も維持できるかが注目されます。

セリアの過去1年の株価推移

参考資料:2019年9月度の月次売上高

LIMO編集部