旦那さまは「夫婦なら分かってくれるだろう」と思っていても、奥さまにしてみたら、その旦那さまの態度を気にして心苦しい思いをしているかもしれません。このようなことは、実はある特定の夫婦だけではなく、どのご夫婦にも大なり小なりあるものです。相手にしてみれば「こんなことで?言ってくれたらよかったのに。」と思うようなこともあるかもしれません。

今回はそんな「夫婦間のあるある」とも言えるすれ違いや思い込み、そんなコミュニケーションのずれについて、具体例をあげて考えていきたいと思います。

実は相手を委縮させている、こんな態度

「休日になると昼頃に起きてきて、何を聞いても『あぁ』『うん』としか答えない夫。しかも目線はずっとスマホにくぎ付けです。

子ども達がじゃれていっても知らんぷりで、仕方なく私から『せっかくのお休みだし、一緒に公園にでも行ってきたら?』と言うと、ため息をついてノソノソと動き出します。
決定的な言葉を言われるわけではありませんが、その態度にイライラしたり、胃が痛い思いです。」

ご主人としてはせっかくのお休み、会社とは違い、気を使わずに家庭の中では自然体で過ごしているだけかもしれませんが、このような態度は奥さまからしてみたら無言のプレッシャーです。もしかしたら、このご主人もため息なんてついた覚えはないのかもしれません。ですが、その前からの不機嫌とも取れる威圧的な態度に、思わずそう感じてしまう奥さまの心情もうなづけます。

手伝っても、手伝わなくても、怒られてしまう

「双子の娘が産まれてから、いつも妻は大変そうでした。私もできる限り協力しようと心掛けているのですが、なかなか上手くいかないようです。『~ようです。』というのも、何をしても妻の気に障ってしまうようで…。

食事の支度が少しでも楽になればと、仕事帰りにおかずを買って帰れば『夕飯の準備をしてあるのに』と言われ。
娘のおむつ替えやミルクを手伝えば、何かが違うのか『もういいから』と呆れたように取り上げられてしまいます。

それならと『手伝えることがあったら言って』と言ったら『なんで見て分からないの?!』と怒られてしまいました。」

初めての育児、しかも双子となればママに余裕が無いのも分かります。ですが、同時にパパにも戸惑いながらも、協力しようとしているのです。自分なりに頑張っても認めてもらえず、ならばと相手に合わせようとすると怒られてしまうという、なんとも悪循環な状況に陥っています。

お互いがお互いの父親・母親の役割を求めてしまった