子どもを連れての外出は、何かと大変に感じることが多いもの。突然のハプニングに、心が折れてしまいそうになったことがある人も多いことでしょう。

しかし一方で、子連れの外出中に見知らぬ人から、思いもよらぬ温かい言葉をかけてもらった経験もありませんか?今回は、実際に通りすがりの人が子どもを連れているママに向けて発してくれた、温かな名言集をお届けします。

「暑いのに大変だね!ママも頑張っているから助けてあげてね」

よちよち歩きくらいの小さい子どもがいると、買い物のときなどに抱っこひもを利用する人も少なくありません。冬の寒い時期には子どもの体温が暖かく感じますが、真夏の時期は何かの試練のように感じたことのあるママも多いでしょう。
汗だくになりながらも子どもを抱っこして買い物をしている姿は、まわりの人から見ても“大変そうだな”と感じるよう。そんな姿を見て、ママに励ましの言葉をかけてくれる人もいます。

「8月のお盆直前、5歳の長女と1歳の長男を連れてスーパーへ買い物に行ったんです。そのときたまたますれ違ったおばあちゃんが私に向かって、『暑いのに大変だね!ママも頑張っているから、おねえちゃんしっかり助けてあげてね!』と言ってくれました。何気ない言葉でしたが、子どもを連れて買い物をする大変さを認めてもらえたような気がして心がとても軽くなったのを覚えています。」(31歳2児のママ)

このおばあちゃんは、きっと“ママのために”とか“励ましてあげよう”と思ってママに言葉をかけたのではないんだと思います。目の前にいるママの姿を見て自然に出た言葉が、結果ママを励ますようなフレーズになったのではないでしょうか。何気ない気持ちでおばあちゃんが発した言葉ですが、自分の頑張りを認めてもらえるような言葉になったそう。普段頑張っていても褒めてもらえないようなところで、このような温かい言葉をかけてもらえると、明日への活力となるのではないでしょうか。

「大変だけどこの頃が一番楽しいのよ、うらやましいわ」

絶賛育児中のママの中には、“今が一番かわいい時期ね”と言われて辛かったという人もいます。かわいいのはわかっているけれど、大変すぎて途方に暮れてしまうという人も少なくありません。しかし、同じように育児を経験した人からの言葉にはそれ相応の重みがあるもの。わが子の今しかないかわいさに、ハッと気づかされることもあるようです。

「2歳目前の息子を公園へ連れて行ったときのこと。イヤイヤ期に突入していることもあり、遊んでいる途中にもやりたいことがうまくできずに大泣きし始めてしまったのです。また始まったとネガティブな気持ちになっていた私に、ゲートボール帰りのおばあさんがかけてくれたのは『今が一番楽しいのよ』という言葉。『子どもが小さいときは大変としか思わなかったけど、今は全力で感情を表現してくれる歳の子どもがいる時期が一番楽しかったと思うわ』と教えてくれたのです。『うらやましいわ』とやさしくほほえんでくれたおばあさんの言葉は、わが子のかわいさと今しかないこの時期の大切さに気づかせてくれました。」(28歳1児のママ)

イヤイヤ期の子どもを持つママの中には、“早くこの時期が過ぎ去ってほしい”と思っている人も多いことでしょう。実際、筆者もそう思っているうちの一人です。しかしこのママに言葉をかけたおばあちゃんは、大変でしかない今のこの状況を純粋に“うらやましい”と言ってくれた。この状況がうらやましいと言えるのは、このママと同じように大変な思いをしながらも子育てを無事終了した人だけが言える言葉です。経験者のみが知る、子どもが小さい時期のかけがえのなさ。こんな言葉をかけてもらえると、このあとの子育てで大変だと感じることがあっても、ふと我に返ることができそうです。

「お母さん、じょうずに子育てしてるね!」