子どもが幼稚園や小学校に通うにあたり、「PTA役員を任されたらどうしよう」「PTA活動はできるだけ避けたい」という声が多くあがっています。そこには、忙しい、煩わしいといった理由だけでなく「人間関係が難しそう」「トラブルになりそう」といったママ同士のやりとりに関する不安もあるようです。

実際のところ、PTA活動にはどのようなデメリットが潜んでいるのでしょうか。ママたちの実体験を聞いてみましょう。

一度引き受けたら後に引けない…というケース

PTA役員の決め方は、園や学校によっても差があります。なかでも指名制のところは、「一度引き受けたら、その後も指名され続けた」という事例もあるようです。

・「今年度だけなら…とPTA役員を引き受けることに。しかし、『後任者が決まらないから』という理由で次年度以降もずっと役員を任されています」

・「会長から、『もう1年やってほしい』と直接お願いされた。そこまで必死に頼まれると、さすがに断れません」

・「幼稚園のPTA会長を務めたら、今度は小学校から『執行部になってほしい』と勧誘されました。やっと任期が終わったと安堵していたのに…」

本人は1年だけのつもりが、周囲からの要望により引き続き依頼されることも珍しくないようです。とくに事務処理などの作業が得意な人は重宝されやすく、周囲からの期待が高まります。「あの人は断れないタイプだ」と思われないためにも、無理なときはハッキリと断るようにしておきましょう。

忙しすぎてヘトヘト状態になったケース

適度な頻度の活動なら、「気分転換になる」「イベントが楽しい」と前向きに捉えているママも多いようです。その一方、多くの役目を果たしている重役の人は、忙しさのあまり負担に感じているケースも珍しくありません。

・「やることが多すぎて、家のことができない状態でした。もう少しで、家庭が成り立たなくなっていたかも…」

・「必死に仕事をこなしていたのに、『あのママはPTA活動が好きなのよ』と言われてショックでした。本当は、別に好きなわけではありません」

・「子どもが幼稚園に通っている間、パートに出ています。ただでさえ忙しいのに、役員活動も任されてパンクしそう」

最近では働いている幼稚園児ママも増加し、忙しい状況のなかPTA役員を務めている人も目立ってきました。それでも断り切れないママたちには、「変な目で見られたくない」「子どものために我慢しよう」といった事情があるようです。

人間関係がこじれてしまったケース