シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はセルフ式うどん店「丸亀製麺」他を運営するトリドールHD(3397)の、2019年9月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年10月3日に更新されたトリドールHDの2019年9月既存店売上高は、対前年同月比109.3%とプラス成長になりました。内訳は客数110.2%、客単価99.2%となり、客数のプラスで客単価のマイナスをカバーした形です。

また全店売上高も115.1%となり、既存店・全店ともにプラス成長を果たしました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、これまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

既存店売上高は、今期4月は対前年同月比でマイナス成長となりましたが、その後は5カ月続けてプラス成長を達成。また、9月の109.3%は今期の最高数値となりました。

全店売上高は上期全ての月でプラス成長を達成。さらに4カ月は110%を超える数字を残すなど、高い成長を維持しています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は、2017年12月末の4,200円台を天井に下落がスタート。昨年12月25日に1,642円の安値を更新後に反転しましたが、チャート的には2,500円付近でフタがされた状態です。

9月に上方ブレイクの兆しを見せ一時2,700円台にタッチしましたが、1日で押し戻され、現在は2,500-2,600円台での取引が続いています。

対前年同月比の売上高は、既存店・全店ともに110%近い成長を見せ堅調に推移しています。今後も高い成長率を維持することができるのかが注目されます。

トリドールホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:月次売上高レポート(2020年3月期)

LIMO編集部