子育ては不安の連続ですよね。子どもの病気やケガ、発達、食事についてなど、子どもについての悩みは尽きることがありません。親は、その時々でいろいろな判断を迫られます。もし判断に悩んだときには、看護師や保健師、保育士などをはじめとする、その道のプロたちのアドバイスを求めるのがベスト。医療や育児の専門家が身近にいれば、気軽に相談することができて心強いですよね。しかし…彼らが“身近”にいることのデメリットもあるようです。

頼りになる専門家が身近にいると心強い

子育てについての悩みを自分の知識だけで解決できない場合、必至にネット検索して答えを出そうとする人も多いのではないでしょうか。もちろん急病のときは、医療機関を受診するのは当たり前ですが、例えば…

・言葉がなかなか出てこない…
・黒目が内側に寄っているかも?
・身長や体重が成長曲線から外れているけど大丈夫?
・任意の予防接種は受けるべき?どんなリクスがある? など

このようにすぐに医療機関を受診する必要はないものの、親としてはすぐにでも解決したい事柄って意外と多いもの。そんなときはネット検索などをしながらひとりで悩むより、医師や看護師、保健師などの専門家から直接アドバイスをもらう方が、悩みが早く解決したり、方向性が見えてきたりすることもあるのではないでしょうか。

実は、筆者の身近には育児をするうえで頼りになる専門家がたくさんいます。例えば、妹は市立中学校の特別支援クラスの教員、義妹は市役所に勤める保健師、従姉妹には看護師が2人、高校からの親友に小児科医がいるなど。子育てに悩んだときには気軽に相談することができるので、2人の子どもを育てる筆者にとって大変心強い存在です。

親戚の子どもの発達について、口を出さずにはいられない義妹

しかし、身近に専門家がいることは幸せなことばかりではありません。なぜなら、フランクな関係だからこそ、直接的な言葉で指摘されたり、情報量が必要以上に膨大であったり、こちらが求めていない情報まで提供されたりということがあるためです。

例えば、市役所で保健師をしている義妹。義妹は乳児健診などを担当している、まさに子どもの発達の専門家です。さらに彼女は保健師でありながら、保育士免許も取得しているため育児の専門家でもあります。そんな彼女とは、夫の実家へ帰省する度に会っています。

恒例の親戚の集まりが終わった後、夫の実家で談笑をしていました。すると、義妹が「〇〇くん(筆者の息子)は、ちょっとコミュニケーションを取るのが苦手なのかもしれませんね。一度、専門の機関に相談してみてもよいかも」と。筆者の息子は確かにコミュニケーションが苦手なタイプなので、「そうだね。そうしてみるね!」と返したところ、そこから堰を切ったように親戚の子どもたちのことについて話し出したのです。

「△△くんは、どうも自閉症の気があるかもしれない…すごく心配…早く診てもらった方がよいのに」
「□□ちゃんは、1歳半にしては体が小さくて心配…」など。

このように親戚の子どもたちについての心配事をいろいろと吐露する彼女。正直なところ、自分の子どもへのアドバイスならまだしも、他人の子どもへの心配事を聞かされても、不安が増すばかりでメリットはないように感じました。もちろん義妹に一切悪気はなく、家族だからこそ筆者にいろいろと教えてくれようとしてくれていることがわかるので、無下にする訳にもいかず…対応の難しさを実感したのです。

情報量が膨大すぎる看護師の従姉