一口に「お金持ち」とに言っても、世の中には色んなタイプのお金持ちがいます。私は職業柄、たくさんのお金持ちとビジネスでの付き合いがあったり、プライベートで仲良くさせてもらってきました。

その経験からお話をすると、彼らは「お金持ちになった経緯」によって気質がかなり異なると言えます。今回は3タイプのお金持ちに分けて解説をさせて頂きます。

起業家タイプの気質

まずは起業家としてビジネスを立ち上げ、お金持ちになった人たちです。自分の力で、一代にして財を成す「アメリカンドリーム型の成功者」といえば想像が付きやすいかもしれません。

この類のお金持ちは、とにかくビジネスライクに考えます。お金の使い方、時間の使い方、人付き合いなど、すべてにおいて経済的合理性を追求します。自分の力でお金持ちになったので、自信を持っていて「最後の決断は自分でする」という感覚を持っている人が多いでしょう。

筆者の知人で起業家タイプのお金持ちも何人かいるのですが、彼らは何よりも時間を大事にしており、「お金は稼ぎ直せるが、時間は失うと2度と戻らない」と考えている人が多いと感じます。つまり、時間はお金より大事だと考えているわけです。

しかし、お金はいつでも稼げるから荒っぽく使うということもまた、絶対にありません。彼らがお金を喜んで使うものは

・投じたお金以上のリターンがあるもの
・自分の価値を高めてくれるもの
・時間を得ることが出来るもの

などです。知人の1人は、20代にしてこれまで情報に数千万円を投じています。普通の感覚からするとちょっとおかしいと思えるレベルだと思うのですが、彼はその投じた費用以上に稼ぎ出すという肉食的な人物です。

また、別の知人は基本的に都内の移動はすべてタクシー。いわく、「電車に乗ると風邪を移されたり、痴漢冤罪の可能性がある。病気になったり、あらぬ疑いをかけられると時間を大きく取られる。タクシーならそのようなリスクから開放される」とのことです。「時間はお金より重要」というマイルールを遵守する行動といえるでしょう。

投資家タイプの気質