芸能人だけでなく、一般の人においても35歳以降の高齢出産がとても多くなってきました。最近では女優の小雪さんの姉・弥生さんが44歳で第一子を出産したことが話題になっています。

一方で、高齢出産は子どもの先天性障害や難産の可能性、母体の病気、流産率の上昇など、さまざまなリスクが懸念されているのも事実。一般的に「妊娠、出産は若い方がいい」と言われるのは、子育てで必要な体力はもちろん、そうした出産リスクが少しでも低いうちにという考え方があるのは当然のことでしょう。

しかし、何歳であろうと妊娠や出産には常にリスクがあるもの。20代で原因不明の死産を経験した筆者の経験をお話します。

順調な妊娠生活に突然やってきた激しい腹痛

それは筆者が27歳だった頃、夫と入籍した約半年後のことでした。妊活を始めてすぐに出た妊娠検査薬の陽性反応。筆者はめでたく、第一子を妊娠していました。

産婦人科の2回目の受診時には妊娠8週目となって赤ちゃんの心拍確認もでき、エコー写真の下に記された出産予定日を見て「いよいよ母になるんだ!」と喜びがこみ上げていた筆者。その後、「もう順調ですね」と先生からOKをもらったので役所で母子手帳も受け取り、きたる出産と産後の子育てに向けてさまざまな準備を進めていきました。

その後はつわりも、トラブルらしきものも一切なく、むしろ妊娠した実感がないくらいに順調な妊娠生活を送っていくことに。無理はしない程度に、いつも通り仕事もこなしていました。

妊娠15週になり、いよいよ来週から安定期に入るため、「仕事関係の人にも妊娠を伝えていかないとな」と思っていた頃。夜に生理痛のようなかすかな鈍痛を下腹部に感じたため、家のベッドで横になって休んでいました。”もう病院は開いていないから今夜はとりあえずこのまま休み、明日の朝いちばんで産婦人科を受診しよう”と、そのまま眠りに就きました。

しかし翌朝、激しい腹痛で目が覚めます。「これはおかしい」とすぐに病院に行く準備をしようと立ち上がった瞬間、どろどろとした感触の出血がとめどなく流れ出ました。妊娠15週での突然の後期流産。妊娠12週を越えていたために行政上では「死産」となり、死産届も提出しなければなりませんでした。

「命の誕生や母体の力は、産婦人科医でもわからないことが多い」