「結婚する人はする、しない人はしない」これは本当かもしれない。

『平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況』によると、婚姻件数は58万6438組と前年より2万組の減少となっている。しかし離婚件数は若干の減少(約4000組減少)の20万8333組とほぼ横ばいだ。そして再婚件数の割合は、夫19.7%、妻16.9%となっており、夫妻ともに2017年より0.2ポイント上昇している。再婚が増加傾向にあるようだ。

しかし再婚には、否定的な意見も多い。再婚相手の連れ子虐待などがニュースになり、「子連れの再婚は子どもがかわいそう」と思う人もいる。これが影響してか、そもそも「再婚」を周囲に反対されたり、「再婚による悩み」は自己責任で片づけられやすい。今回は「再婚」の中でも子連れ再婚、いわゆる「ステップファミリー」の悩みについて、筆者の経験も交えて紹介する。

「子どもが小さければ問題ない」は本当か?

筆者はシングルマザーであったが、長男が3歳の時に再婚した。そのため「子どもが小さいうちに再婚できてよかったね」「子どもは本当の父親のことなんて覚えていないでしょ?だから問題ないよね」と周囲に言われ、祝福された。

筆者自身も、「子どもが小さいうちに…」と思っていた部分もある。

しかし、よく見聞きする「再婚相手による連れ子の虐待」は、連れ子が乳児~幼児の場合が多いように感じていた。もちろん、ただニュースになっていないだけで、子どもが10代の場合なども虐待・性的虐待があるのだと思う。

子どもが小さいうちに再婚し、もう数年経つが、やはり「ステップファミリー」は子どもが何歳であっても不安はあるし悩みもあるのではないか…と思うようになった。子どもがある程度の年齢の方が、再婚についてまず「理解を得る」というところが大変…など、言い出したらキリがないが、「再婚」には初婚同士の結婚にはない「モヤモヤ」があることは間違いない。

夫婦で話し合って話し合って…それでも夫の悩みは深かった