株式市場の振り返り-日経平均株価は約9カ月ぶりに7連騰、TOPIXも令和初の5連騰

2019年9月11日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,597円(+205円、+1.0%) 7日続伸
  • TOPIX 1,583.6(+25.6、+1.7%) 5日続伸
  • 東証マザーズ株価指数 865.3(+10.3、+1.2%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,845、値下がり銘柄数:264、変わらず:42
  • 値上がり業種数:31、値下がり業種数:2
  • 年初来高値更新銘柄数:67、年初来安値更新銘柄数:8

東証1部の出来高は16億8,549万株、売買代金は2兆7,371億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。特段目新しいニュースがあったわけではありませんが、円安進行や世界景気減速の懸念後退などから買戻しが優勢となりました。売買代金も3兆円には届きませんでしたが、最近では突出した高水準となっています。

そのような中、日経平均株価は戻り上値を試す値動きとなりました。前場こそジリジリと緩やかに上げ幅を拡大する展開でしたが、後場に入ると一時+227円高まで買われ、取引時間中としては7月30日以来となる21,600円台を回復する場面も見られました。終値は21,600円を割り込みましたが、昨年11月22日~12月3日にかけて記録した7連騰に並んでいます。

なお、TOPIXも同じような値動きで5日続伸(令和に入って初)となり、上昇率は日経平均株価を大幅に上回りました。これは、中小型株を含め全般に買戻しが入ったことに加え、日経平均株価への寄与度が小さい銀行株が大幅上昇したことが主要因と見られます。

東証マザーズ株価指数は反発、売買代金は26日連続で1,000億円を下回る

東証マザーズの出来高は4,571万株、売買代金633億円となりました。出来高は前日より減少しましたが、売買代金はほぼ横ばいでした。大型株式市場では商いが大幅増加となった一方で、新興市場では個人投資家の物色意欲が続かず盛り上がりに欠けた商いとなりました。売買代金は26日連続で1,000億円を割り込んでいます。

ただ、株価指数は反発となりました。依然として900ポイント回復は遠いようですが、今後の展開は個人投資家の投資マインド回復次第と言えましょう。

トヨタとSUBARUが年初来高値を更新、MUFGやSMFGなど銀行株が大幅上昇

個別銘柄では、円安進行などを背景に輸出株が買い戻され、とりわけ、自動車株は日産自動車(7201)、マツダ(7261)、ホンダ(7267)などが急反発し、トヨタ自動車(7203)とSUBARU(7270)は年初来高値を更新しました。

さらに、ハイテク株でも買戻しが目立ち、パナソニック(6752)、シャープ(6753)、三菱電機(6503)、ニコン(7731)などが大幅上昇となっています。

その他では、出遅れ感の強かった金融株が前日に続き軒並み値を上げ、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)と三井住友フィナンシャルグループ(8316)が大幅高となり、りそなホールディングス(8308)は一時+7%高に迫る急騰となりました。また、証券株にも見直し買いが入り、野村ホールディングス(8604)も年初来高値を更新したのが目を引きました。

なお、NTTドコモ(9437)は堅調に推移して9日連続で年初来高値更新となりました。

一方、ファーストリテイリング(9983)が売りに押され、ソフトバンクグループ(9984)も冴えない値動きとなりました。

また、医薬品株の一角が売られ、中外製薬(4519)が大幅安となり、前日に急落した第一三共(4568)も続落となっています。さらに、ハイテク株ではNEC(6701)と富士通(6702)が売られ、前日に8日ぶりの反落となったオリンパス(7733)も続落で引けています。

その他では、三井不動産(8801)など不動産株が値を下げ、円安にもかかわらず任天堂(7974)が大幅安になったのが目を引きました。

新興市場(東証マザーズ)では、サンバイオ(4592)やブライトパス・バイオ(4594)が大幅上昇となり、そーせいグループ(4565)も値を上げました。一方、ユーザベース(3966)が大幅続落となり、自動制御システム研究所(6232)は年初来安値を更新しています。

葛西 裕一