“ワンオペ育児”という言葉を耳にする機会の多い昨今。主に、女性が一人で育児負担全てを担うこととして使われています。

もちろん一人で育児をすることは大変ですが、育児は“ツーオペ”であっても決して楽なものではありません。現代を生きるママやパパたちが、笑顔で育児も仕事も家事もこなすには、どのようなことを意識すればいいのでしょうか。

育児に積極的な旦那を持ってしても子育ては大変

独身の頃は、結婚や妊娠・出産にあこがれを持つ女性も多いもの。大好きな人と結婚して、その人の子どもを身ごもって…こんな幸せなことはないと思い描いていた人も少なくないのではないでしょうか。

しかし、実際に妊娠・出産を経て子育てがスタートすると、純粋に我が子をかわいがれるわけではない事実に直面します。“世界で最も大変な仕事”と言っても過言ではない子育ては、それまで生きて来た常識をくつがえすような出来事の連続です。

“イクメン”という言葉が世の中に浸透したように、数年前から日本国内にも育児へ積極的に参加しようとする男性が増えはじめました。とはいえ、まだまだ完全ワンオペで子育てをしている女性も多くいます。

一人であれもこれもこなしているママがいる一方で、完全にとはいかないものの、育児・家事に比較的協力的なご主人を持つ人がいるのも事実です。しかし、それでも子育てには大変さ・しんどさがつきまとうもの。その苦労をポジティブにとらえられるかそうでないかは、ママ・パパの考え方や育児に対する向き合い方によって変わってくるのではないでしょうか。

“割り切り”と“認め合い”で子育ての大変な時期を乗り越える

やろうと思っていたことが思うように進められない…。これは、子育て時期によくある悩みです。大人がその日のスケジュールを立てていても、子どもがダダをこねたり突然発熱したりと、「ウソでしょ!?」と思うような出来事が連発する。それが子育て中の苦労でもあり、ある種醍醐味でもあります。

ワンオペにもツーオぺにも言えることですが、“こうでないといけない”という考えを押しつけてしまうと、大人にとっても子どもにとってもいいことはありません。例えば、「時間をかけてごはんを作ったのに、嫌だと言って手をつけなかった」や、「せっかくの外出中に、熱を出してしまった」なんてことは、子育てあるある。目の前で起きている「なんてこった!」な出来事に対して、「子どもが小さいうちはしかたない」と割り切れるかどうかは、とても大きなポイントとなります。

また、ママとパパが“大変なのはお互い様”と認め合うことも、試練続きの子育て時期を乗り越えるために大切なこと。人は、自分が大変な状況に追い込まれるとついつい自分本位な考え方になってしまいます。“私だけ大変”だとか、“なぜ気を利かして動いてくれないのか”など、相手へ責任転嫁するような思考に陥りがち。子どもの数が多かったり、子どもたちが順に体調不良になるときなどは、特に意識して助け合い精神を持つことが大切。

せっかくツーオペ育児ができる環境にあるのであれば、同士であるパートナーとしっかりタッグを組んで闘っていきたいものです。

夫婦間の会話はツーオペ育児の力になる